
OVHがポルトガル・リスボンでローカルゾーンエッジの提供を開始
Edgeクラウドの提供市場を拡大
ヨーロッパのクラウドプロバイダー、OVHcloudがポルトガルのリスボンにローカルゾーンエッジを開設しました。
ローカルゾーンは、リアルタイム分析、電子商取引ウェブサイト、再生やストリーミングビデオ用のコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)、クラウドゲームなど、遅延の影響を受けやすいサービスを利用するワークロードに適しています。サービスには、コンピュート、ブロックストレージ、ネットワーキングが含まれます。また、OVHの顧客にはデータレジデンシーに関するより大きな選択肢を提供するようです。
OVHcloudの南ヨーロッパおよびブラジル担当VPであるJohn Gazalは、次のように述べています。「リスボン・ローカルゾーンの開設は、OVHcloudとポルトガルの関係において画期的な出来事です。ポルトガル企業は、よりセキュアで高速かつ効率的なクラウドサービスを利用できるようになり、成長をサポートするとともに、イベリア半島のデジタル発展に貢献します。」
Gridscaleから買収し昨年発表されたテクノロジーにより、同社は2024年中に10以上の拠点を展開し、今年も新しい拠点を立ち上げ続けています。
ヨーロッパ全体では、マンチェスター、ダブリン、ルクセンブルク、マルセイユ、マドリード、リスボン、ミラノ、チューリッヒ、ウィーン、プラハ、コペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダム、ストックホルム、ヘルシンキで稼動しており、ブカレストとソフィアにも計画されています。
昨年、欧州と北アフリカでサービスを開始した後、同社は米国にも急速に進出しました。
OVHcloud ローカルゾーンは現在、世界の28都市で稼働しており、2025年末までに35か所以上、2027年までに100カ所への到達を目指しています。また、ラテンアメリカ、アジア、オセアニアへの拡大も計画されています。
ゾーンのインフラがどの施設に設置されるかについては明らかになっていません。
ローカルゾーンのほか、OVHはフランス、カナダ、米国、オーストラリア、ドイツ、ポーランド、シンガポール、インド、イタリア、英国で40以上のコアデータセンターを稼働中および建設中です。これらのデータセンターは、自社ビルとリース拠点が混在しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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