SwisscomがオンラインTVプラットフォームをAWSに移行
スイスの通信・放送・IT企業Swisscomは、Blue TVのCloud Digital Video Recording(CDVR)プラットフォームをAmazon Web Services(AWS)に移行します。
この移行は、ビデオ圧縮、配信、ストリーミングのソリューション企業であるAtemeの協力を得て行われます。Atemeによると、これはパブリッククラウドにおける初の大規模CDVR展開です。
Blue TVはSwisscom TVのコンテンツをライブとオンデマンドの両方で提供するオンラインプラットフォームです。2020年に開始され330以上のライブTVチャンネルを提供し、そのうち少なくとも100チャンネルはHDストリーミングが可能です。クラウドへの移行は、Swisscomのオペレーションを「合理化」し、拡張性を高めることを目的としています。
Atemeとの契約により、Blue TVは同社のTitanエンコーダー、NEAパッケージング、Content Delivery Networkソリューションを使用することになります。
「加入者はますます多くのコンテンツを視聴し、録画しています」と、Swisscom TV & Smart Productsの技術グループ責任者であるMarco Lötscherは話しています。
「オンプレミスへの投資に縛られることなく、この成長に対応できる拡張性のあるソリューションが必要でした。2018年に最先端の完全仮想化ヘッドエンドの導入を支援し、長年の強力なサポートを通じてその価値を証明したAtemeは、当然の選択でした。現在、Atemeのクラウドネイティブ・ソリューションは我々のビジョンに完全に合致しており、視聴者に卓越した体験を提供しながら、我々のニーズを満たすことを可能にしています。」
AtemeのEMEA副社長であるYoann Poizeau氏は、次のように語っています。「Brand Financeが発表した世界で最も価値のある最強のブランド・ランキングで3位に入ったSwisscomのような企業と協力できることを誇りに思います。BlueTVのCDVRサービスをクラウドにシームレスに移行することで、視聴者を魅了し続け、ブランドをさらに強化することができるのです。」
Swisscomは、バーゼル-グロスペーター、ベルン-ヴァンクドルフ、ジュネーブ-モンブリラン、ローザンヌ-サヴォワ、ルガーノ-シンクヴィ、チューリッヒ-エンゲ、チューリッヒ-ヘルデルンのスイス全土に7つのコロケーション・データセンターを運営しています。
SwisscomとAWSはすでに協業をしており、Swisscomは社内でもパブリッククラウド・プロバイダーとしてAWSを利用しています。AWSは2022年11月にチューリッヒのクラウドリージョンを立ち上げていました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。