
Digital Realtyがフランクフルトデータセンターを開設
Digital Core REIT、大阪3施設の株式を購入
Digital Realtyが、ドイツのフランクフルトに新しいデータセンターを開設しました。
同社は今週、Hanauer Landstraße通り沿いのDigital Park Fechenheimキャンパスに新施設 FRA18を開設することを発表しました。
このデータセンターは、8,200平方メートルのコロケーションスペースを提供し、最初のフェーズでは6.4MWの初期容量でスタートし、後のフェーズではさらに9.6MWがオンラインになる予定です。
Digital Realtyは、この施設がハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)とAIのワークロードをサポートするように設計されていると述べています。
Digital RealtyのDACH担当SVP兼マネージングディレクターであるVolker Ludwigは、次のように述べました。「Digital Park Fechenheimのビジョンは、あらゆるレベルでのイノベーションです。私たちは、最先端の技術ソリューションを提供し、お客様のデータセキュリティ強化を支える傍ら、この場所の歴史的重要性を保護することに全力を注いでいます。」
Digital Realtyによると、このデータセンターは、歴史的に保存された旧Necerkmann本社ビル内にあるドイツ初のデータセンターです。特徴的な階段、バルコニー、雨水管理システムを備えた建物はそのまま残されつつ、かつての流通フロアはデータホールへと生まれ変わりました。
敷地内には、Mainovaとの提携により、施設の余熱を再利用する熱再利用システムが組み込まれます。
市の東部、ドイツの通信販売会社Necerkmannの旧本社を拠点とするこの公園には、ドイツのモダニズム建築家、Egon Eiermannによって設計された建物があります。1959年頃に180日かけて建設されたこの7階建てのコンクリートビルは、近代工業時代の最初期の例のひとつと見なされています。Necerkmannは2012年に破産し、Interxionが2020年にこの敷地を取得しました。
2021年8月、現在Digital Realtyのブランド名となったInterxion部門は、フランクフルトの新しいDigital Park Fechenheimデータセンターキャンパスの礎石を置き、この場所で最初のFRA17データセンターの建設に着手しました。
Digital Realtyは、早ければ2028年に完成するとしています。このパーク全体が完成すれば、11のデータセンターと10万平方メートル(100万平方フィート)のITエリア、200MWの容量を持つことになるとのことです。最初のビルであるFRA17は、2023年頃に稼働を開始し、同じキャンパスにあるFRA27も、同社のウェブサイト上で稼動中とされています。
Digital Core REIT、大阪の施設の株式を取得
また、Digital Core REIT投資法人(Digital Core REIT)は今週、三菱商事から大阪のデータセンター「デジタル大阪3」(通称KIX12)の20%の持分を130億円(8700万ドル)で取得しました。Digital Core REITはシンガポールに上場し、Digital Realtyがスポンサーを務めるデータセンターリートです。
Digital Realtyの大阪キャンパスに位置するこの専用施設は、2021年7月に完成し、193,535平方フィートの敷地に19.9MWのIT負荷を提供します。満室稼働中のこの施設は、主に「世界有数のクラウドプロバイダー」にリースされています。
Digital Core REITは以前にも、三菱商事から別の大阪データセンターの株式を取得しています。
2023年11月にはデジタル大阪2(別名KIX11)の10%の持分を取得し、2024年4月にさらに10%を取得しました。
Digital Realtyと三菱商事は、2017年に18億ドルの合弁会社 MC Digital Realtyを設立しました。Digital Realtyの大阪府彩都にある既存のデータセンターと、三菱商事の東京都三鷹市にあるデータセンターがJVに移管され、JVは現在、東京と大阪で9つのデータセンターを運営しています。
2017年に開設されたKIX11施設は、8MWのKIX10(デジタル大阪1としても知られる)に続くJVの大阪における2番目の施設です。第3の施設は東京の新しいデータセンターとともに2021年に開設され、KIX13として知られる大阪の第4の施設は2023年に開設されます。
シンガポール上場のDigital Core REITは、Digital Realtyが安定化したデータセンターを保有するため、同社によって設立されました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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