米国コネチカット州、10億ドルの燃料電池搭載データセンター導入を検討
州知事は、3,000人の雇用を公約
米国コネチカット州知事は、燃料電池を搭載した10億ドルのデータセンタープロジェクトの第1段階を承認しました。このデータセンターは、ハートフォード郡ニューブリテンのスタンレー・ブラック&デッカー工場跡地に建設される予定です。
D・P・マロイ州知事は、記者会見で、この施設が今後20年以上に渡って最高3,000人の雇用と4,500万ドルの税収をもたらすと約束しました。地元メディアは、州のエネルギーおよび環境保護局がエネルギー&イノベーションパークの第1段階を承認したと報じています。排出量削減のために燃料電池をマイクログリッドに使用する予定です。メディアによると、このプロジェクトは世界最大の屋内マイクログリッドとなるでしょう。
大量の燃料電池
Energy Innovation Park社(以下、EIP)は、ニューブリテンの面積4,180平方メートルのスタンレー・ブラック&デッカー工場跡地に20MWの電力網を建設する予定です。このマイクログリッドは、EIPのM・ウィック氏によると、建物の電気・ガスのインフラを再利用してコストを削減し、電力はSouth Windsor近郊のDoosan Fuel Cellのトレーラーサイズで44台分の燃料電池から引くことになるそうです。
ウィック氏は地元メディアに「面積4,180平方メートルほどのスペースに20MWメガワットの電力を供給します」と語りました。
これにより、世界最大の屋内燃料電池の導入事例になるでしょう。
電力網は、最終投資額10億ドルに達する可能性のあるプロジェクトの第1段階であり、最大3,000の直接・間接雇用を創出します。第2段階では、EIPの資料によると、建物をデータセンターに再編するようです。
燃料電池プロジェクトだけで、見込みの税収には800万ドルが含まれていると伝えられています。プロジェクトはCentrica Business SolutionsとDirect Energy Businessによって監督され、着工は2019年初頭の予定です。
「これは、まさに私たちがコネチカット州にもたらしたかった革新的でハイテクな仕事です。この先進的なプロジェクトは、ニューブリテン地域に新しい種類の活気をもたらすでしょう」とマロイ州知事はCTミラーに語りました。「コネチカットの高学歴かつ有能な人材は、成長中のハイテク企業が求めているものとまさにそのものなのです」
スタンレー・ブラック&デッカーの社長兼CEO、J・ロリー氏は「この事業は、コネチカット州の財政安定と経済競争力につながる長い道のりのもう一つのステップです。私たちはスタンレー・ブラック&デッカー工場の理想的な再利用に一役買って出ることが出来て嬉しく思います」と声明を出しています。
– Data Center Dynamics
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