Vertiv、EMEA地域でコンテナデータセンターを提供開始
アメリカの重電メーカーVertivが、 モジュール式データセンター を発表しました。
1つ目の新製品であるVertiv SmartModは、電源設備機器や空調機器などが既に搭載されたコンテナベースのデータセンターです。
もう一つのPower Moduleはコンテナ型の電源設備で、 UPS システムやバッテリ、温度管理機能などが内蔵されています。
ユーザーは、これらの製品を使うことで、わずかな時間でデータセンターを構築することが可能になると言います。まずはEMEA地域で提供をし、2019年にはUS市場でも販売が開始される予定です。
市場調査会社の451 Researchによれば、電源機器や空調機器などの機能を備えた小型(モジュール式)データセンターへの需要は伸びており、2017-2021年までの5年間で年間平均成長率14.4%、市場規模は44億ドルに達すると予測しています。
従来型のデータセンターは、建設に長い時間が必要であり、立地選定も重要でしたが、モジュール式データセンターは短期間での構築が可能であり、かつ、立地を問わずどこにでも輸送することが出来ます。
SmartModシリーズには、- SmartModとSmartMod MAXという2つのラインナップがあります。SmartModは、最大12ラック、90kWまでの収容能力があり、2Nの 冗長性 を考慮した作りになっています。SmartMod MAXは最大収容ラック数24、180kWまでのキャパシティを誇ります。
また、SmartModでは、LiebertのUPSシステムや、In-Row冷却(Liebert CRV in-row cooling)もオプションとして搭載することが出来ます。
一方、新しいPower Moduleは、Liebert EXL S1 UPSシステム、バッテリー、Liebert PDX熱管理、およびLiebert MCマイクロチャンネルアウトドアコンデンサーによって構成されており、大規模なデータセンターなどの電力供給を簡素化することがその狙いです。
このシステムは、モジュラーシステムの場合は最大600kVA、固定容量システムの場合は最大1200kVAのキャパシティを保有します。
Vertivは、Power Moduleを使うことでユーザーは省スペースを実現することが可能だと言います。サーバールームのスペースを可能な限りIT機器の設置場所として確保し、既存の施設にも、容易にキャパシティ追加をすることが出来ます。
VertivでEMEA地域のグローバルソリューションを担当するViktor Petik氏は、
「今回発表したSmartModとPower Moduleにより、Vertivは世界中のユーザーの需要に合わせたモジュラーデータセンターを設計し、提供することが可能となります。標準化やコスト最適化などの価値を提供することになります。」
と語りました。
また、日本でもラック型マイクロデータセンター「SmartCabinet」を提供開始しており、熱最適化・電源管理・環境監視を一体化、安価で容易な運用を提供しています。
SMARTCABINET(TM) – ラック型マイクロデータセンター
– Data Center Dynamics
原文はこちら
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。