マイクロソフトがUAEのAI企業G42に15億ドルを投資
10億ドルの開発資金
マイクロソフトは、アラブ首長国連邦(UAE)のAI企業G42の少数株式に対して15億ドルを投資する予定です。
両社は、中東、中央アジア、アフリカのさまざまな産業や市場に向けて、Microsoft Azureを使ったAIソリューションを共同開発し、提供していくとのことです。
取引の一環として、マイクロソフトのブラッド・スミス社長がG42の取締役に就任します。 この契約には、UAEの開発者のために10億ドルのファンドを共同で設立することも含まれており、 AIの強化を目指します。
G42は、「マイクロソフトのクラウドオファリングのさらなる展開を進め、データプラットフォームとデジタルインフラストラクチャーを Microsoft Azureに移行していきます」との意欲を表しました。
また、G42のアラビア語大規模言語モデル(LLM)である『Jais』が、Azure AIモデルカタログで利用できるようになるとのことです。 このモデルは、4億人以上のアラビア語話者に生成AIを利用する機会を提供します。
G42は2023年7月に、 Cerebrasのチップを使った Jaisの開発に対して、9億ドルを投資したことを発表しています。
2018年に設立されたG42は、アブダビを拠点とするAIとクラウドコンピューティングの企業で、石油・ガス関連企業のほか、政府、医療、金融にソリューションを提供しています。UAEの創設者であるZayed bin Sultan Al Nahyanの息子がG42のオーナーです。
同社は最近、ケニアのEcoCloudと提携し、同国に地熱を利用したデータセンターを建設しています。G42の他のデータセンターは、Khazna Groupの下で、運営されています。 現在Khazna Groupは、この地域で最大のデータセンタープロバイダーで、12か所のデータセンターを運営しています。
昨年、マイクロソフトとG42が提携し、Khaznaの施設を活用・拡大するため、ソブリンクラウドプラットフォームを立ち上げました。
G42の子会社であるCore42とM42も、それぞれ マイクロソフトと協力して First Abu Dhabi BankのデータセンターをMicrosoft Azureに移行し、Terra platformを使って生物医学研究のためのデータ分析を行っています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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