
ソフトバンクと安川電機、AI搭載ロボット開発で提携
MEC上で動作するフィジカルAIロボットを開発
ソフトバンクは安川電機と提携し、複数のタスクを同時に処理できるロボットの開発を進めていくことを発表しました。
両社は、ソフトバンクのAI-RAN推進と安川電機が注力するAIロボティクスとの連携を図る覚書(MoU)を締結しました。
安川電機は産業用ロボットの開発を含む産業オートメーションを専門としています。
両社は協業の第1弾としてビル管理システムと連携し、MEC(Multi-access Edge Computing)上で動作するAIを活用するオフィス向け物理AIロボットのユースケースを共同開発しました。
ロボットによる作業遂行は長年行われてきましたが、ソフトバンクは今回の提携が「ロボットの同時複数タスク遂行能力」に焦点を当てている点で独自性があると指摘しています。
ソフトバンクは、MEC上のAIを活用することで、様々な情報をリアルタイムに統合・分析し、状況を正確に評価し、ロボットに最適な指示を与えることが可能になると説明しています。
同社は、今週後半に開催される「2025国際ロボット展(iREX 2025)」でこのロボットの実演を行うと発表しました。
ソフトバンクは、少子高齢化により深刻化する国内の人手不足を、AIとロボット技術で補う機会があると述べています。
「こうしたニーズに応えるため、AIとロボット技術の活用はますます重要になっています。しかしオフィスビルや病院、学校、デパートなど多数の人が移動する環境では、自動化の推進が困難でした。こうした状況では複雑な意思決定や予測不能な状況への柔軟な対応が求められることが多いのです」と同社は説明しています。
また同社は安川電機と共同で、国内開発のAIインフラを構築し、日本国内におけるフィジカルAI分野の新ソリューションを開発すると発表しました。
「本取り組みにより、ロボットの高度な意思決定能力の実現と、ロボットが遂行可能な業務範囲の拡大を目指す」とソフトバンクは述べています。
これは、ソフトバンクが注力するAI-RANの開発を基盤としています。同社は、AIを活用して無線アクセスネットワーク(RAN)の性能向上を目指す団体「AI RAN Alliance」の創設メンバーの一社です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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