
ソフトバンク、データセンター投資企業のDigitalBridgeを40億ドルで買収
ポートフォリオにAIMS、AtlasEdge、DataBank、Switch、Takanock、Vantage Data Centers、Yondr Groupを含む
ソフトバンクグループがデジタルインフラ投資企業のDigitalBridgeを40億ドルで買収する方向で合意したと発表しました。
DigitalBridgeは9月末時点で約1080億ドルの運用資産を有し、AIMS、AtlasEdge、DataBank、Switch、Takanock、Vantage Data Centers、Yondr Groupなどの企業に出資しています。
同社のデータセンター容量は8月時点で開発中または稼働中のものを含め5.4GWに達しています。
今月初めに買収の噂が流れる前、DigitalBridgeの企業価値は18億ドルと評価されていました。ソフトバンクはこれと並行してSwitchの買収交渉も進めているとみられていました。
データセンター投資に加え、DigitalBridgeは通信タワーや光ファイバー通信網への出資も行っています。
型破りな資産家・孫正義率いるソフトバンクは生成AIブームへの積極投資を模索してきましたが、債務を抱える同社はその野心を資金面で支えきれずにいます。
同社はOpenAIのStargateデータセンタープロジェクト(およびOpenAI自体)の主要出資者の1社ですが、約束した資金の全額提供にはまだ至っていません。
今年11月には、OpenAIへの投資資金を調達するため、NVIDIAの全保有株を58億3000万ドルで売却しました。孫氏はこの決断について「泣く泣く手放した」と語っていました。
DigitalBridgeのポートフォリオ企業であるVantageは、米国ウィスコンシン州に建設中のStargateプロジェクトの一つ、ほぼ1GW規模のデータセンターを手掛けています。
ソフトバンク創業者である孫氏は次のように述べています。
「デジタルインフラ分野のリーダーであるDigitalBridgeの買収は、次世代AIデータセンターの基盤を強化し、ASIプラットフォームのリーディングプロバイダーとなるという当社のビジョンを前進させ、人類の進化につながるブレークスルーを後押しするものと考えています」
DigitalBridge CEOのMarc Ganziは、次のように述べています。
「AIインフラの構築は、現代において最も重要な投資機会の一つです。ソフトバンクグループと私たちは、ビルダー、長期投資家として、変革的なデジタルインフラを拡大していくことにコミットするというDNAを共有しています。同社のビジョン、資本力、グローバルネットワークにより、私たちは、より大きな柔軟性をもってミッションを加速させ、投資家の皆さまのために、より長期的な視点で投資を行い、AIの展開を進める世界有数のテクノロジー企業を、これまで以上に支援できるようになります」
同社は引き続き、Marc Ganziが率いる独立運営プラットフォームとして活動し、本取引は2026年後半に完了する見込みとなっています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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