元Honeywell CEOがGSの支援を受けVertivを買収か
Honeywell Internationalの元CEOが率いる企業がGoldman Sachsの支援を受け、Vertivの買収に向けた交渉中を進めているという情報があります。
ロイターは、David Cote氏のGS Acquisition Holdings Corpが負債を含む50億ドル以上をVertivの買収に投資する可能性がある、と報告しています。
この取引が成立する保証はなく、Vertivは他の潜在的な入札企業からも関心を受けていると考えられています。 Vertivはコメントを控えています。
甘い蜜
GS Acquisitionは特別買収目的会社(SPAC)であり、昨年の新規株式公開で6億9000万ドルを調達して会社を買収しました。
Cote氏が率いるGS Acquisitionには、ペプシコの元CEOのSteven Reinemund氏、ボーイングの元CEOのJames Albaugh氏、ゴールドマンサックスの投資パートナープラットフォームの共同責任者であるRaanan A氏などの知名度の高い取締役が名を連ねています。
GS AcquisitionのVertivへの関心は、Vertivが売却を検討していたという昨年の報告に続いています。
プライベートエクイティ会社であるPlatinum Equity は、2016年にEmersonのNetwork Power部門を40億ドルの現金で買収し、Vertivとブランド名を変更しました。 DCDは当時、この部門は当初は独立企業としてスピンアウトする計画が立てられていたが、最終的にはいくつかのオファーを受けた後に売りに出されたと理解しています。
Platinum Equityは、事業買収後、2017年にVertivの ATS 事業ASCOをシュナイダーエレクトリックに12億5,000万ドルで売却しました。翌年、PDUメーカーのGeist社、サーマルマネジメントのEnergy Labs社、更には英国を拠点とするMEMS Power Generation社の発電機セットサービスおよびメンテナンスユニットを買収しています。
その後Platinum Equityは、主にオハイオ州コロンバスの製造施設において一連のレイオフを開始しました。2018年から2019年にかけて従業員数は50%近く減少しました。現在、施設では2019年10月14日から2020年4月にかけての段階的なレイオフを実施しています。
Glassdoor (求人情報検索サイト)の口コミを見ると他のレイオフが見えてきます。 「Private Equity CompanyはVertivを買収後、大規模なレイオフを行ってきた。残った社員は、会社を元の状態に戻そうと非常にストレスを感じている」と元従業員が書き込みをしています。 「すばらしい仕事、ひどいプライベートエクイティの大君主」と別の書き込み。 他にはこんな書き込みもありました。「会社がプライベートエクイティについて話すとき、あなたが考えるすべてをほぼまとめている」
しかし、次のような肯定的なレビューもあります。「近い将来のIPOを目標に、Vertivをより良い会社にするために多額の投資をしているプライベートエクイティ会社」大企業が従業員を一時的に解雇することは珍しくありません。
Vertivは今でも世界中で約20,000人の従業員を雇用しており、自社のバッテリー管理システム、 エッジコンピューティング 用のラックと PDU 、コンテナ化されたデータセンターと電源システムを備えた リチウムイオンUPS など、データセンター市場に数多くの新製品を導入しています。
Data Center Dynamics
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