アラムコ、産業用5G通信網の現地化に向けてサムスン電子とMoUを締結

サウジアラムコ は、サムスン電子と拘束力のない覚書（MoU）を締結し、プライベートネットワークから始まる産業用5G技術エコシステムを国内にローカライズする戦略的協力の予備計画を打ち出しました。

これにより、サウジアラビアにおけるデジタルトランスフォーメーションが促進されるとアラムコは声明で述べています。さらに、提案されたコラボレーションは、産業界のビジネスクリティカルな要件を満たすために、安全で高速かつ信頼性の高い通信を提供できる高度な4Gおよび5G技術を活用することにより、エネルギー、石油化学、製造など、サウジアラビアのさまざまな産業分野のデジタル変革に貢献することを目的としています。

両社は、ミッションクリティカルな通信を伴う高度な産業用5Gユースケースの実現を支援する意向です。これは王国内、および中東・北アフリカ（MENA）地域のデジタル変革を加速させることを目的としたAramco Digital Companyの最近の立ち上げを受けたものです。

今年初め、サウジアラムコは、Zoomとの戦略的パートナーシップとWa’ed Venturesの資金増額を発表し、王国のデジタル変革を加速させる展開が期待されています。この取り組みの一環として、データセンターがZoomのグローバルデータセンターネットワークに接続される予定です。これにより、サウジアラビアと同地域にサービスを提供することになります。　

データセンターとクラウドサービス市場は、2021年から2026年の間にCAGR（年平均成長率） は 2桁で成長すると予想されます。KSAにおける5G技術の出現は、KSA市場における IoT 対応製品の採用を拡大すると考えられ、データセンター産業の発展にさらに貢献します。政府の強力な支援、意識の高まり、データの急増により、クラウドサービスへの需要が高まると予想されます。

NEOMは、サウジアラビアがAIの未来と自国の未来をどのように描いているかを象徴する存在です。サウジアラビア公共投資基金（PIF）が5000億ドル（米ドル）を投資する価値のあるこのプロジェクトは、サウジアラビア、エジプト、ヨルダンにまたがる未来型都市で構成されています。このメトロポリスは、AI、ロボティクス、モノのインターネット（IoT）を人間生活のあらゆる面で完全に統合します。

NEOMは、エネルギー、水、バイオテクノロジー、健康、食品など、サウジアラビアの経済にとって重要な分野のイノベーションの拠点となることが期待されており、AIによって完全にパワーアップされたイノベーションが実現します。ビジョン2030では、AIを活用したガバナンスの新時代に向け、経済・公共構造の全面的な移行を掲げています。

W.Media (Venkatesh G.記者）より抄訳・転載