ロッキード、月面で通信・ナビゲーション網を提供する「Crescent Space Services」を立ち上げ

Lockheed Martin(ロッキード・マーチン)は、子会社Crescent Space Servicesを設立し、月面のインフラ分野に参入し、当初は月面のネットーワーク構築に注力していくと発表しました。

同社の最初のプロダクトはParsecと呼ばれるサービスで、cislunar (地球と月の間)の通信とナビゲーションネットワークです。Crescent社の最初のノードは、NASAの第3次アルテミス計画(人類を月面に着陸させるミッション)に先立ち、2025年に打ち上げられる予定です。

Parsecは、小型月周回衛星のコンステレーションを利用し、地球と月周回軌道上および月面の人々や資産との間に継続的な接続を提供する予定です。

Crescent社のCEOであるJoe Landon氏は次のように語っています。「Crescentは、NASAの有人月面着陸計画であるアルテミスを含む、今後の月科学・探査ミッションの波に対応するのに適した位置にある」

以前はロッキード・マーチン・スペース社の先端プログラム開発担当副社長も務めていたLandon氏は次のように付け加えています。「ロッキード・マーチンの投資とその技術力、深宇宙での経験にアクセスし、Crescent はParsecが我々の顧客に信頼性が高く手頃な通信サービスを提供できるように準備を整えている」

Parsecに続き、Crescent社は電力やモビリティなど、他のインフラサービスの提供を計画しています。

NASAはアルテミス計画の一環として、月面にインターネットを構築するためのフレームワークとプロトコルであるLunaNetの構築をめざしています。その一方で、欧州宇宙機関は「Project Moonlight」というプロジェクトで、月周辺の通信・測位網の構築を計画しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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