Equinixが正式にベアメタルサービスを終了

Equinix Metalの短命な興隆と衰退

Equinixは、ベアメタルサービスの提供を正式に終了しました。

同サービスは6月30日をもって終了となりましたが、「Owner」権限を持つユーザーは2026年12月31日まで管理画面へのアクセスが可能で、請求書や課金履歴のダウンロード、過去のアカウント情報の閲覧ができます。一方、サービス終了後も割当設定(プロビジョニング)されたまま残っているサーバーは完全に削除されます。

Equinixは、2020年にPacketを買収したことでベアメタルサービス事業に参入しました。その後、Packetは「Equinix Metal」にブランド名を変更しました。当時、Equinixはこの買収について、エンタープライズ顧客によるマルチクラウド環境の導入を容易にするための手段であると説明していました。

当時のCEO Charles Meyersはこの買収が「より小さな市場への進出を可能にする」と、エッジ事業の強化が可能になると述べていました。

PacketのCEOだったZac Smithは買収後に同サービスの責任者を務めていましたが、2023年に辞任し、オープンソースのネットワーククラウドスタートアップであるDatumを共同設立しました。そのわずか1年後、Equinixは同サービスの終了を正式に発表し、アカウント保有者が代替ソリューションを選定できるよう支援すると表明しました。

サービス終了に先立ち、Equinixは顧客に対し、IPアドレス、ファブリックバーチャルコネクト、VLANを含むリソースを削除するよう求めており、削除しない場合は、「すべてのサーバーを停止した後でも」、これらの料金が継続して発生し続ける可能性があると警告していました。

6月30日のサービス終了日以降、顧客はMetalインスタンスへアクセスできなくなります。最終請求処理と請求書発行は、その後まもなく実施される予定です。管理画面へのアクセスは2027年1月1日に正式に削除され、完全に停止されます。

また、Equinix Metalに関するサポートサービスも2026年9月30日に終了する予定です。それ以降にサポートが必要な場合は、Equinixの担当アカウントチームへ連絡するよう案内されています。

Equinixはさらに、同サービスに関連するファブリックの相互接続を利用している顧客に対し、それらを完全に削除または切断するよう呼びかけています。削除されないまま残っているファブリックのリソースは、引き続き料金が発生する可能性があると述べています。

Equinix Metalの終了を受け、競合するベアメタルサービス事業者は、Megaport(Latitude.sh経由)、OVHcloudOpenMetalなどが、移行先として顧客の取り込みを進めています。

一方のEquinixは別の分野に注力しています。同社はAI時代に向けたネットワークの再構築を進めており、過去1年間で推論処理をエッジに近づけるための「Distributed AI Hub」プラットフォームや、接続管理を自動化(スマートオートメーション)する「Fabric Intelligence」を発表しました。さらに、2026年5月末には、定義された地理的境界内にデータを保持するよう設計されたソブリン重視のコンプライアンスメカニズムである「Fabric Geo Zones」も発表しています。

本記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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