FuelCell Energy、データセンター運営向けに最大380MWの燃料電池供給契約をFit Energyと締結

今年中に最初の30MWの導入を開始予定

米国の水素燃料電池開発企業FuelCell Energyは、同じく米国の開発企業Fit Energy USAとの間で、データセンター向け電力供給に関する初の拘束力のある契約を締結したと発表しました。

この契約により、FuelCell Energyは最大380MWのオンサイト燃料電池発電を供給し、メーターの向こう側にあるデータセンターに電力を供給することになります。実現すれば、これまでで最大級の燃料電池導入事例の一つとなります。

この契約には、初期容量30MW分の即時デポジットが含まれており、供給開始は今年後半に予定されています。残りの容量については、導入の進捗に応じて段階的に展開される予定です。

Fit EnergyのCEOであるJoel Leonoffは、次のように述べています。「本日の発表は、次世代のAIインフラに必要な電力基盤を構築する上で重要な一歩です。FuelCell Energyの技術は当社の成長目標と、ギガワット規模でデータセンターにメーター裏電源ソリューションを提供するという目標に合致しています」

一方、FuelCell Energyの社長兼CEOであるJason Fewは、次のように付け加えました。「この契約は、当社の事業規模を500MWへ拡大するという判断をさらに裏付けるものであり、広範で成長する顧客パイプラインに対応する能力を維持することにつながります」

Fit Energyはフロリダ州ボカラトンに本社を置くエネルギーインフラ開発企業で、デジタル経済向け発電資産の長期保有に注力しています。ただし、今回報じられた契約以外では、プロジェクトのパイプラインやデータセンター市場での活動について、ほとんど情報が公開されていません。

FuelCell Energyは、カーボナイト燃料電池の開発企業です。同社はデータセンター市場向けに、1.25MWシステム、2.5MWシステム、12.5MWシステムの3つの主力製品を提供しています。最新の12.5MWモデルは今年3月に発表されました。

Fit Energyとの今回の契約に加え、同社はこの分野で2件の非拘束的な契約も締結しています。1月には投資会社Sustainable Development Capital (SDC)と提携し、世界的なデータセンターの成長を支援するために最大450MWの燃料電池電力システムの導入を検討しています。これに先立ち、AIデータセンター開発企業Inuverseと提携し、韓国・大邱のデータセンターに最大100MWの燃料電池電力を導入する検討も行っています。

燃料電池は、必要に応じて出力可能な電力を提供しながら、低炭素のソリューションを提供できることから、データセンター市場で人気が高まっています。

この分野で最大のプレーヤーはBloom Energyであり、米国市場でデータセンター向け電力供給の複数の契約を締結しています。これまでにAEP OhioEquinix、Oracleなどと契約を結び、同社の燃料電池技術を通じてデータセンターに電力を供給しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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