
SpaceXのIPO:2027年に初の「軌道データセンター」AI1衛星を打ち上げへ――Starlink衛星にコンピューティング能力を搭載予定
世界で最も価値の高いロケット企業は、いまやインフラ企業へと変貌しているとCOO
イーロン・マスク率いるSpaceX(ティッカーシンボルSPCX)は、ニューヨーク証券取引所で過去最大規模のIPO(新規株式公開)を実施した後、来年に初の「軌道データセンター」AI1衛星を打ち上げる計画です。
SpaceXは6月12日にナスダック市場に上場し、1株あたり160ドル超で5億5600万株を事前に売却、同社の時価総額は2兆1000億ドルとなりました。これはウォール街史上最大のIPOです。(訳注:12日上場後の価格に訂正)
IPOで世界初の1兆ドル長者になったマスク氏は、宇宙にデータセンターを構築できるSpaceXの能力を投資家が同社に投資すべき理由の一つとして強調しています。
同社は、AIシステムの急増する計算需要に対する最適な解決策は宇宙であると考えており、データセンターの巨大コンステレーションとして最大100万基の衛星を打ち上げる計画を提出しています。ただし、この取り組みの実現性については懐疑的な見方もあります。
今週初めには、同社が宇宙データセンターと位置付けるAI1衛星の最初の詳細が公開されました。
IPOを前にCNBCの取材に応じたSpaceXのCOO、Gwynne Shotwellは、最初のAI1ユニットは2027年後半に打ち上げる予定だと述べました。ただし同社は、AI1の投入に先立ち、自社のStarlinkブロードバンド衛星およびStarlinkモバイル衛星にコンピューティング能力を搭載する計画です。
Shotwellは「まずは運用をしっかり理解しておきたいのです。本番機を打ち上げる前に、試験的な小規模セットや検証作業を行うのが私たちのやり方です。」と語りました。
SpaceXによると、各AI1衛星は平均120kWのコンピューティング能力を持つとしています。同社は地上データセンターと同様に、衛星からコンピューティング能力を貸し出す予定で、ここ数週間でAnthropicやGoogleと大型契約を締結しています。なおマスク氏は2月に、SpaceXとチャットボット「Grok」を開発した自身のAIスタートアップ企業xAIを統合しました。
またShotwellはCNBCに対し、同社が大手AI企業向けにAIデータセンターのスペースを提供する「ネオクラウド」の競合になることを「100%確信している」と述べました。
同氏は続けて、「私たちは建設会社です。自社でロケットを製造開発し、発射場も建設しています。地上と軌道上の両方にデータセンターを建設する予定です。そのため、私は自社をインフラ企業だと捉えています。」と語りました。
SpaceXはIPOを記念し、Falcon 9ロケットを打ち上げ、29基のStarlink衛星を宇宙に送り込みました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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