SpaceXがAI1衛星の「データセンター」の詳細を発表、ピーク時の演算能力は150kWと主張

金曜日のIPOを控え、宇宙アレイの試作モデルを公開

SpaceXは、軌道「データセンター」と呼ばれる自社のAI1衛星について、いくつかの詳細を明らかにしました。

同社は、今週金曜日に予定されている大きなIPO(新規株式公開)を前に、このシステムの規模や電力能力についての最新情報を公開しました。

衛星エンジニアリング担当ディレクターのIan Dahlは、IPOに先立つプロモーション動画で次のように述べました。「まず重要なのは、魅力的なものを作ることです。私たちは、最大150kW前後が最適な電力レベルだと考えました。しかし、xAIでの経験をもとに処理負荷を検討していく中で、平均120kWでコンピューティング能力を安定的に支えられることが分かってきました。」

創業者兼CEOのイーロン・マスクは次のように付け加えました。「ここで示しているのは、SpaceXのAI衛星AI1の第一世代、つまり試作版のようなものです。最初としては、ピーク時150kW、持続時120kWというのは妥当なラインだと思います。ここでの前提条件は、太陽電池パネルは250W/平方メートル、放熱板のラジエーターは約1,400W/平方メートルです。ラジエーターは両面から放熱する仕組みで、太陽に対して刃の先端を向ける角度で配置されます。時間をかければ、それぞれ250Wと1,400W程度は実現できると考えています。」

この衛星は、翼を広げた状態で全幅約70メートル、高さは20メートルになる見込みです。また、冗長化されたポンプ回路を備えた110平方メートルの展開式液体ラジエーターを搭載する予定です。冷却システムの詳細については、これ以上は明らかにされていません。太陽電池パネルは、テキサス州バストロップにある自社工場で内製される予定です。

イーロン・マスクは、次のように述べました。「特別な魔法のような技術があるわけではありません。これらの多くは、すでにStarlink V3衛星ですでに開発された技術です。AI衛星はStarlink衛星よりもずっとシンプルです。基本的には大量の太陽電池で構成されており、レーザー通信リンクは必要ですが、Starlink衛星のような非常に複雑なアンテナは必要ありません。設計が容易なのはAI衛星のほうです。」

SpaceXは、このような衛星を最大100万基打ち上げて、データセンターの巨大衛星群を構築する計画を申請していますが、この実現性については懐疑的な声もあります。

同社は、地上データセンターと同様に、衛星からコンピューティング能力を貸し出すビジネスを想定しており、すでにAnthropicGoogleといった大手企業との契約を結んでいます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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