
KKR、電力確保型でハイパースケールデータセンターを提供する「Helix Digital Infrastructure」を立ち上げ
Adam Selipskyが率いるデータセンター事業に100億ドルを投資
KKRは、100億ドル規模のデータセンター開発企業Helix Digital Infrastructureを正式に立ち上げました。
KKRはHelixの設立にあたり、Kuwait Investment Authority、Nvidia、および電力会社Vistraと提携しており、元AWS CEOのAdam Selipskyがこの事業を率いる予定です。
パートナー各社によると、Helixは電力供給契約を組み込んだハイパースケールデータセンターを提供します。この仕組みにより、新規データセンター開発において利用可能な電力不足によって生じるボトルネックを回避することを目指しています。この問題は、米国をはじめ各地でプロジェクトの遅延を引き起こしています。
昨年KKRにシニアアドバイザーとして参加したSelipskyは、次のように述べています。「デジタルインフラの大口利用者は、複雑性を低減し、新たなキャパシティを解放する必要に迫られています。Helixは、長期的な大規模資本と能力・専門性を組み合わせることで、包括的なAIインフラソリューションを迅速かつ大規模に提供します。Helixは、テクノロジーおよび電力の分野においてNvidiaおよびVistraとの戦略的パートナーシップによってさらに強化されています。これにより、同社は今後長年にわたり、ハイパースケーラーのAI戦略を支えるインフラを提供できると考えています。」
また、Nvidiaはアンカー出資を行うだけでなく戦略的パートナーとしても参加し、同社のDSX AIファクトリーに準拠したインフラの展開を支援します。その目的は、「消費電力あたりのトークン数の最大化、総所有コストの最小化、そしてHelixによる投資において最初のトークン生成までの時間を短縮すること」です。
18の米国州で事業を展開し、50GWの電力ポートフォリオを保有するVistraは、Helixの投資案件における優先的な電力供給事業者となります。
KKRによるHelix設立のニュースは先月初めて報じられました。同社は、どの地域にデータセンターを建設するかについてはまだ明らかにしておらず、資金を拡大するためにさらなる機関投資家を迎え入れる可能性にも言及しています。
Vistraの社長兼CEOであるJim Burkeは、次のように述べています。「電力供給と送電網への接続は、AIインフラの導入における極めて重要な制約要因です。Helixは、データセンター開発、インフラ、電力の各機能を一つに統合することで、大規模電力需要を持つ顧客向けにワンストップのサービスを提供します。」
KKRはすでにBlackRockのGIPとともにデータセンター運営企業CyrusOneを保有しており、欧州のオペレーターGTRにも出資しています。
また、2023年にはSingtelのデータセンター事業の20%の株式を8億ドルで取得しており、さらに出資比率を引き上げるための協議を進めていると報じられています。加えて、Mubadalaと共同で液体冷却企業CoolITを保有していますが、今年3月には同社の売却を検討していると報じられました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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