テンセント、インドネシアで2番目のIDC開設

テンセントクラウドは、年内にインドネシアで2つ目のインターネットデータセンター(IDC)を立ち上げる予定です。

同じ年に2つのクラウドデータセンターを設立するのは、テンセントにとって初めてのことです。中国の大手IT企業である同社は4月にインドネシアで最初のIDCを開設し、インドネシアとアジア地域で拡大するビジネスニーズに対応することを表明していました。

テンセントクラウドは、テンセントのクラウドサービスブランドで、業界をリードするクラウド製品とサービスを世界中の顧客に提供しています。

Arizton Advisory and Intelligence社の調査によると、インドネシアのデータセンター市場規模は、技術導入の利用拡大や政府の規制などを背景に、2020年から2026年にかけて6%のCAGRで成長すると予想されています。

ディープインパクト

最初のIDCの開設後、インドネシアの多くの顧客がテンセントクラウドを採用したため、同社は2つ目のIDCを開設しました。テンセントクラウドは、金融認証分散データベースTDSQL、eKYC、OCRのほか、その他のAI技術などの製品やソリューションを提供し、金融サービス業界を大きくサポートしています。

インドネシアのBank Neo CommerceやBank Megaなどの機関も、TDSQLを基幹システムに取り入れています。テンセントクラウドが構築したこのアップグレードされたデータベースは、不十分なデータアーキテクチャ、高頻度取引、データセキュリティなど、インドネシアの金融サービス業界におけるデジタルトランスフォーメーションの課題を解決します。

ライブストリーミングや動画ソリューションは現在、ソーシャル、パンエンターテイメント (汎娯楽) やライブショー、OTTスポーツ、ゲーム、オンラインショップ、教育、金融サービスなど様々な分野で広く利用されているツールです。テンセントクラウドは、中国における音声・動画の顧客の90%に達しており、完全な動画処理能力とさまざまな分野のソリューションを提供しています。

インドネシアでは、インドネシア初のゲーム・ライブストリーミング・プラットフォームであるGOXが、テンセントクラウドの業界最先端のストリーミング・サービスとCDNの利用を開始し、低レイテンシでシームレスかつ安定したゲーム・コンテンツをインドネシア及び世界の数百万人の視聴者に提供しています。

ブランドや企業の顧客エンゲージメント戦略は、その多くがライブ・ビデオ・ブロードキャスティング(LVB)、ビデオ・オンデマンド(VOD)、テンセント・リアルタイム・コミュニケーション(TRTC)などのテンセントクラウドのソリューションを利用しており、第127回、第128回、第129回中国輸出入商品交易会、パリ・コレクション、グローバル・ツーリズム・エコノミー・フォーラム(世界旅游経済論壇)など、ターゲットとなる視聴者との高いエンゲージメントを維持しています。

テンセントクラウドインターナショナルのシニアVPポシュー・イェン氏は次のように述べています。「テンセントクラウドのインドネシアIDCは、インドネシアのさらなるデジタル化への動きを真に形成し始めており、それは当社の高品質な製品とサービスによって成功を収めているクライアント、企業、組織の数が増えていることにより実証されています。テンセントクラウドの安心・安全・信頼のソリューションと、さまざまな業種・業界での貴重な経験を通じて、現地のパートナーと緊密に連携し、年内に2つ目のIDCを置くことでさらに後押しされるインドネシアのデジタルトランスフォーメーションの加速に貢献できることを楽しみにしています。」

24時間365日のセキュリティとインフラサポートを提供するテンセントクラウドのインドネシアIDCは、高水準の安全性とセキュリティ基準を証明する認証、すなわちUptime Instituteの Tier III – Design & Facility、PCI DSS、ISO 27001、ISO 14001、インドネシアの国家規格SNIを取得しています。

超低レイテンシ、スムーズな音質、アンチチート対策を備えた高品質クラウドサービス・プラットフォームを求めるゲーム開発者は、テンセントクラウドを採用しています。同社の主要なゲームソリューションには、Game Multimedia Engine(GME)、Game Server Elastic-scaling(GSE)、Anti-Chat Expert(ACE)などがあります。

テンセントクラウドは、顧客だけでなく現地のパートナーを大切にしており、Astrindo Starvisionなどのインドネシアの組織と協力して、インドネシアでのクラウドソリューションを推進し、同国のより多くの企業にサービスを紹介していきます。

W.Media (Venkatesh G記者)より抄訳・転載

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