Vantageがチューリッヒ郊外にスイス第2のデータセンターキャンパス開設へ

24MWの施設は今夏に開設予定

Vantage Data Centersは今週、スイスのチューリッヒに2つ目のキャンパス (ZRH2) を開設することを発表しました。

キャリアニュートラルなこのキャンパスは、チューリッヒの中心地から北に30キロ離れたグラットフェルデンに位置し、総面積226,000 平方フィート (21,000平方メートル)、24MWのIT容量を提供します。

同社はこのプロジェクトに3億7,000万スイスフラン(4億500万ドル)以上を投資すると報じられています。

Vantageは、ZRH2内に空気熱源(ASHP)と水熱源(WSHP)のヒートポンプを設置し、管理スペースで使用するために、廃熱を変換すると述べています。ZRH2はまた、近隣のホテルやセミナーセンターにも廃熱を供給していくようです。

Vantage Data Centers のヨーロッパ、中東およびアフリカ(EMEA)の David Howson地域総裁は 、「チューリッヒは、その立地と世界的な金融のリーダーであることから、急速に成長しているデータセンター市場です。今後、我々も顧客の需要に応え、この市場で発展していくつもりです。」と述べています。

「強力なAIモデルから高性能コンピューティング、クラウドトランスフォーメーションに至るまで、次世代アプリケーションのニーズに応えるため、世界中で高効率でハイパースケールなデータセンターへの需要が急増しています。Vantage は、お客様のこのような需要に応える準備が整っており、今夏に最新のデータセンターをお披露目することを心待ちにしています。」

Vantageによると、ZRH2は雨水浸透枡と屋上緑化を活用し、環境への影響を最小限に抑え、外観は木目調のユニークなものになるとのことです。

Vantageは、 2020年2月に土地を取得し、2021年12月にヴィンタートゥールのZRH1キャンパスで最初のデータセンターを開設しました。7エーカーの敷地に4棟のビルを擁するこのキャンパスは、全面的に開発されると、40MWの容量を提供することになります。

Vantageは、ドイツ、英国、イタリア、ポーランド、スイス、南アフリカでキャンパスを運営・開発中です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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