スタートアップ企業Lonestarが月面データセンターを計画

ベンチャーキャピタル出資のスタートアップLonestarは、地球外バックアップのために月面にデータセンターを設置する計画を発表しました。

Lonestarは2022年12月にIntuitive Machines社 IM-2ミッションで軽量データセンター機器を月面に送る計画で、ディザスタリカバリのバックアップサービスや、月面に拠点を置くミッションのEdge処理などを提供するとしています。パートナーには、軌道上ロジスティクス企業のSkycorp社、オープンソースソフトウェア企業のCanonical社が含まれます。

同社は ITUに月面の電波利用を申請しています。

月にデータ

NASAは、2025年からArtemisプログラムで月での有人ミッションの復活を計画しており、そのミッションで必要となる「公式」ITリソースの計画をすでに開始しています。Lonestar Holdingsは、それと並行して商業的な計画も進めています。

同社はCanonical社、Redwire社と共同で、すでに国際宇宙ステーション(ISS)のサーバーを使用し、小惑星の所有権を与える芸術作品のために非代替性トークン(NFT)をマイニングしたと伝えられています。

現在は2022年半ばから後半にかけて、Intuitive Machines社のIM-1ミッションでソフトウェアのみの「仮想ペイロード」を送り、2022年末以降のIM-2ミッションで月極にハードウェアを送る予定です。問題のハードウェアは、本ほどの大きさのサーバーとストレージモジュールで、ミッションの残りのハードウェアで生成された太陽エネルギーで駆動します。

同社はデータストレージ業界の 「プレミアムセグメント 」にサービスを提供するには、月が 「理想的な場所」であると述べています。「データは、人類が生み出した最大の通貨です。私たちは、ほぼすべての行動をデータに依存しており、地球の壊れやすい生物圏に保存するには、種としてあまりにも重要です。地球にとって最大の衛星である月は、私たちの未来を安全に保存するための理想的な場所なのです。」

実際のハードウェアは、宇宙物流会社のSkycorp社によって作られ、マルチコアのRISC-Vプロセッサが搭載される予定です。

SkycorpのCEO兼創設者であるデニス・ウィンゴは、「我々のシステムは現在、国際宇宙ステーションで世界初のWEBサーバーとして稼働しており、来年Lonestarの画期的な月面アプリケーションをサポートすることを楽しみにしている」と語っています。

Lonestar社は、ManSat社の元CEOクリス・スコット氏、Iceye US社の元CEOでGoogleのデータセンターハードウェア製造責任者のマーク・マトシャン氏、元ABN AMROおよびMorgan Stanley社の銀行員キャロル・ゴールドスタイン氏、元Dentons社の宇宙ビジネス上級顧問デル・スミス氏によって設立された企業で、シード資金調達ラウンドは、Scout Venturesが主導し、Seldor Capitalと2 Future Holdingも参加しています。

昨年DCDはThales Alenia Space社に、NASAが支援する月面にデータセンターを建設する取り組みについて話を聞きました。月面でデータセンターが稼動すれば、ノキアの月ベースの携帯電話ネットワークに接続されることになります。どちらも、2021年に詳しく紹介したLunaNetの一部を構成することになります。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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