エクイニクス、シンガポールに開設したばかりのSG5データセンターを拡張へ

エクイニクスは、シンガポールのデータセンター拡張を予定しています。

同社は今週、8600万ドルを投じて、SG5 International Business Exchange(IBX)データセンターを拡張すると発表しました。

SG5の拡張により、1,475台以上のラックが追加され、施設容量は2,950台以上となり、コロケーションスペースは83,000平方フィート(7,700平方メートル)以上となる予定です。拡張のスケジュールは明らかにされていません。

SG5は、タンジョン・クリング・データセンター・パークに位置する9階建ての施設です。2020年に発表され、2021年8月に稼働を開始したこの施設は、Facebookが10億米ドルを投じて今年末に11階建てのデータセンターを稼働させるまでは、現在国内で最も高層のデータセンターとなっています。このデータセンターは、完全稼働時には5,000台のラックを提供し、総コロケーションスペースは約129,000平方フィート(12,000平方メートル)になる予定です。

エクイニクス南アジアのマネージング・ディレクターであるYee May Leongは次のように述べています。「SG5の容量拡大により、デジタルインフラへの急速な需要増に対応できるようになる」

エクイニクスはまた、Inligo Networks社のアジア・コネクト・ケーブル・システム(ACC1)海底ケーブルのケーブル陸揚げ局をシンガポールに設置することも決定しています。ACC1は、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、米国間に低遅延かつ大容量の接続を提供する予定です。ACC1の設計は完了しており、2022年の建設開始が予定されています。

Inligo Networks の Chief Revenue Officer である Simon Zettl は次のように述べています。「エクイニクスが当社のパートナーとして選ばれた理由は、その確立されたグローバルなフットプリントと、今日のデジタル世界で最大の成果を上げるために必要な接続性を促進する主要ネットワークおよびクラウドサービスプロバイダーの幅広いエコシステムを備えているからである。アジア太平洋のゲートウェイとしてのシンガポールのステータスと共に、エクイニクスと協力し、急速にデジタル化が進む企業や地域全体の経済に最適な機能と価値を提供できることを楽しみにしている」

2019年、シンガポール政府はモラトリアム(DC建設の一時停止措置)を適用し、新たなデータセンタープロジェクトは認められませんでした。2022年1月、これは条件付きで解除されました。シンガポールは、10MWから30MWのトランシェで、年間60MWの新規容量のみを許可すると見られています。また、新しいデータセンターは、電力使用効率(PUE)が1.3であることが条件となります。

今日の平均的な電力密度で考えると、エクイニクスの1475ラックは約11メガワットか、おそらくそれ以上の電力を使用することになります。このような拡張がシンガポールの新データセンター割当制度の範囲内に収まるのであれば、エクイニクスは今年の利用可能容量のかなりの部分を使用することになります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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