エクイニクス、144百万US$を投じてシンガポールに5番目のデータセンターを開設

エクイニクスはシンガポールに5番目のInternational Business Exchange(IBX)データセンター、 SG5 を開設したことを発表しました。

1億4400万米ドルの初期投資を行い、持続可能で将来性のあるデジタルインフラへのニーズに対応し、企業のデジタル導入とレジリエンス向上に貢献します。

SG5 IBXは、Tanjong Klingデータセンターパークにある9階建ての新しい施設で、この施設が加わることで、同社の国境を越えたプレゼンスとロケーションの多様性が強化されます。

第1フェーズは、41,700平方フィート(3,970平方メートル)以上のコロケーションスペース、初期容量として1,300台のキャビネットを提供し、完成後は5,000台のキャビネット、コロケーションスペース総面積は12,000平方メートル(129,000平方フィート)近くになる予定です。

デジタル推進とレジリエンスの構築

IDCアジアパシフィックのプラクティスグループ、グループバイスプレジデントのサンドラ・ウン氏は次のように述べています。「2021年はデジタルの推進とデジタルレジリエンシーという2つの相互に関連したDXの基本テーマの登場により、未来の企業へと向かう組織にとって新たな章が開かれます。IDCではデジタルレジリエンシーのためのプラットフォームベースのアプローチが、ビジネスパフォーマンスの向上につながると予測しています。シンガポールに建設された新しいデータセンターの台頭は、シンガポールのスマートシティのデジタルインフラをさらに強化し、将来の持続可能性を念頭に置いたコラボレーションとコ・イノベーションに向けてビジネスエコシステムを推進するのに役立ちます。」

SG5 IBXは、シンガポールにある既存の4つのエクイニクスIBXデータセンターに低レイテンシのダークファイバーリンクで直接接続されており、700社以上の企業と安全に相互接続できるようになります。

Spark Systems Pte Ltdの共同設立者兼CEOジョー・セン・ワン氏は、シンガポールはこの地域へのサービス提供に適しており、ニューヨーク、ロンドン、東京のような世界的な金融ハブの中でのシンガポールの地位をさらに明確にするものであると考えています。

「SG5の開設により金融取引にかかる時間が360ミリ秒から1~2ミリ秒に大幅に短縮されることが予想されます。これはエクイニクスが提供するインフラなしには実現できない、飛躍的なレイテンシーの改善です」と述べています。

これにより、200社以上のプロバイダーが提供する幅広いネットワークサービスを選択し、デジタルサプライチェーンにおいてPlatform Equinix上の顧客やパートナーと直接相互接続することができるようになります。

エクイニクスは長年にわたり、シンガポール政府および広範なビジネスエコシステムと協力して、民間・公共の関係者のグローバルなデジタルパスウェイにアクセスを可能にし、イノベーションを支え、推進してきました。同社は、シンガポールで最もネットワーク密度の高いデータセンターを保有しており、IBXデータセンターは、シンガポール通貨監督庁(MAS)の厳格な安全性とデータセキュリティのガイドラインを満たすように構築されています。

最優先事項としてのデジタル化

シンガポールでは、長年にわたる「スマートな国家」構想とデジタル化イニシアティブを推進しており企業はビジネスの成功にはアジャイルで柔軟なデジタルインフラが重要であることを認識しています。

エクイニクスのグローバル・テック・トレンド調査によると、シンガポールの調査対象企業の88%がITインフラストラクチャのデジタル化を最優先事項としており、66%が相互接続が課題解決に役立つと回答しています。

エクイニクス・アジア・パシフィックのプレジデント、ジェレミー・ドイチュは、アジア・パシフィック地域の企業はデジタル・インフラストラクチャへの需要を高め続けており、シンガポールはこの地域のデジタル・ビジネスの成長の中心地であると述べています。

「ビジネスリーダーがデジタルトランスフォーメーション計画を検討する際に、環境・社会・ガバナンスへの投資を優先する傾向が強まっています。シンガポールでの事業拡大は、明日のデジタルインフラストラクチャを責任を持って持続的に構築するという当社のグローバル目標をさらに強化するものです。」

持続可能性は、シンガポールだけでなく世界の企業にとってますます重要になっています。エクイニクスのFuture First持続可能性戦略と100%再生可能エネルギーの目標は、Singapore Green Plan 2030を含むシンガポールの持続可能アジェンダに沿ったものです。

エクイニクス南アジアのマネージング・ディレクターであるイー・メイ・リョンgは次のように述べています。「シンガポールは地域のデジタル交流のハブとして繁栄を続けています。グローバル企業はデジタルインフラを構築し、エコシステムとクラウドサービスを活用して、アジア太平洋地域でのレジリエンス、成長、拡張性を確保するための重要な拠点として、シンガポールに注目しています。シンガポールがスマート国家の道を歩み、Singapore Green Plan 2030に向けて前進していく中で、我々は環境維持のための行動を約束しながら、民間および公共部門のデジタルトランスフォーメーションをサポートしていきます。」

エクイニクスは、気候変動の緊急性に対応するため、科学的根拠に基づく目標(Science-Based Target)の一環として、2030年までにグローバルでスコープ1および2の排出量を 2019年 の数値から50%絶対的に削減し、気候変動に左右されない企業になることを目指しています。

パリ協定に沿ったこのコミットメントは、エクイニクスが温室効果ガスの排出を削減するための投資やイノベーションを進めていく上で重要なステップとなります。

W.Media(Vankatesh G記者)より抄訳・転載

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