シンガポールのSunseap、台湾で5つの再生可能エネルギープロジェクトを受注

シンガポールを拠点とする太陽光発電システムの開発・所有・運営会社Sunseapは、今年に入ってから新たに5つのプロジェクトを受注しました。今回のプロジェクトの目玉は、新北市の2つの学校のバスケットボールコートに設置される初の屋上型太陽光発電システムです。

その他のプロジェクトとして台東省で初の地上設置型太陽光発電(PV)プロジェクトがあり、完成時には1.2メガワットピーク(MWp)の発電能力を持つことになります。

台湾北東部の宜蘭県では、Sunseapが初めて商業ビルの屋上に設置するプロジェクトを手掛け、完成時の容量は1.6MWpとなります。また台湾西部の 苗栗県後龍鎮東部には、1MWpの太陽光発電所があります。

Sunseap Taiwan Solar Holdings Ltdは、2018年に台湾で事業を開始し、分散型太陽光発電プロジェクトに特化したPacific Sunseap Energy Limitedと、エネルギー効率とグリーンルーフトップソリューションに特化したSunseap Solutions Taiwan Limitedの2つの子会社を有しています。

太陽光発電でエネルギーを獲得

同社は今年上半期、台湾の苗地域にある3つの太陽光発電所を完成させました。Miaoli North Solar Farm(628kWp)とMiaoli South Solar Farm(1,349kWp)では、起伏のある急峻な敷地などの困難な地形に直面しながら予定通り完成させました。Miaoli Houlong West Solar Farm(735kWp)はアクセスしやすい場所にあり、経験豊富な現地チームによりこのプロジェクトは1ヵ月という記録的な速さで完了しました。

この3つのプロジェクトの累積出力は2.7MWpで、すべて同国の台湾電力会社(Taipower)の固定価格買取制度(FiT)プログラムに基づいて試運転が行われました。

Sunseap Taiwanの事業開発担当シニアマネージャー、オウ・ウェイ・ピンは次のように述べています。「Sunseapは今年、台湾での事業開始から3周年を迎えました。企業が再生可能エネルギーをエネルギーミックスに取り入れるための取り組みが順調に進んでいることを嬉しく思います。

苗栗地域での3つのプロジェクトで得た経験は、困難な地形や理想的ではない立地条件に対処しなければならなかったため、同様の課題を抱える他のプロジェクトにも有利に働くと考えています。」

屏東運河での最初の委託プロジェクト以降Sunseap Taiwanのポートフォリオは成長を続け、新たな土地や、台湾全土のさまざまな種類の建物や構造物に太陽光発電システムを展開しており、総契約容量は60MWpに達しています。

2016年、台湾政府は20GWの太陽光発電を導入する計画を含む、2025年までに20%という国家再生可能エネルギー目標を発表しました。

長年にわたり台湾の主要な電力源は 石炭火力発電所で、これらの老朽化した施設が廃止され始める中、クリーンエネルギーへの転換には理想的なタイミングでした。

Sunseapは全体で400MWp以上の太陽光発電プロジェクトを契約しており、そのうち168MWp以上がシンガポールの公団住宅や商業施設、工業施設など1,500以上の建物で完成しています。

また、ベトナム、カンボジア、中国、台湾、日本、タイ、マレーシアなど、東南アジアのさまざまな国で事業を展開しています。

3月、同社はマレーシア最大の電力会社である Tenaga Nasional Bhd (TNB) と合弁会社を設立しました。この合弁会社の試みはクリーンな電力を マレーシアからシンガポールに輸入することです。

W.Media(Vankatesh G記者)より抄訳・転載

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