豪データセンター事業者、太陽光発電による暗号通貨マイニング施設を建設

マイニングと従来のコロケーションサービスを統合

オーストラリアのデータセンター事業者DC Twoとその子会社D Coinが、太陽光エネルギーのみによって電力供給される暗号通貨マイニングに特化した建物を建設しています。

この施設はパース市の南200kmコリーに位置し、Hadouken Ptyが施工する20MVの太陽光発電所に隣接しています。

このデータセンターは、主に暗号通貨のベンチャー向けですが、従来型のITワークロード用スペースも用意されており、プロジェクトの第一段階では最大4MVまでの電力まで利用することができます。

この施設は、再生可能エネルギーを主な動力源とするオーストラリア最初のデータセンターとなります。

マイニングの責任

DC Twoはクラウド、コロケーション、ホスティングサービスを提供しています。パース市のオズボーンパークに主力のデータセンターを備え、市街には POP ネットワークもあります。

コリーでのプロジェクトでは、「従来型コロケーション向けの高い冗長性領域」と「暗号通貨ファン向けの低価格ホスティング」のサービスを組み合わせます。IT設備のラック約256台を収容し、地元のOptus社がネットワークを提供しています。

また、DC Twoは競争力のある電力料金と協力し、1ラックあたり最大30kWという高密度環境のサポートを約束しています。

この施設の能力を全て暗号通貨のマイニングに集中させると、現在のマイニング難易度と為替レートを基準にして、一年間におよそ650BTC、(約6oo万豪ドル:4.8億円)を生み出す可能性があると、DC Twoは言います。

暗号通貨コミュニティに寄せられる批判の1つに、マイニングが環境に与える影響があります。例えば、マイニング専門作業によって、アイルランド共和国全体と同程度の電力を消費し、100万回大西洋横断するのに匹敵する二酸化炭素量が排出されます。マイニング施設の動力源に再生可能エネルギーを採用したとしても、こういった課題が緩和されるには長い道のりになるでしょう。

データセンターと太陽光発電所は、両方とも2019年の初旬にローンチされる予定です。

– Data Center Dynamics
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