AWS、Interconnectの連携パートナーにAT&Tを追加

AT&TのネットワークがAWS Interconnectサービスに直結

Amazon Web Services(AWS)は、同社のマネージドサービス「AWS Interconnect」に、AT&Tのネットワーク提供エリアを追加しました。

この統合により、AT&TのネットワークがAWS Interconnectサービスに組み込まれ、支店、データセンター、遠隔拠点とAWSクラウドを接続できるようになります。これにより、AWSへのプライベートかつ高速な接続を迅速に構築でき、接続完了後はAWSで生成するアクティベーションキーを通じてプロビジョニングが可能になります。

AWS Interconnectサービスは、接続容量の事前プロビジョニングを容易にするとともに、BGP(Border Gateway Protocol)ピアリング、仮想LAN(vLAN)設定、AS(自律システム)番号の割り当てなど、ネットワーク設定を自動化するよう設計されています。また、SLA(サービスレベル契約)による保証も提供されています。

この機能統合は現在、米国の顧客を対象とした限定プレビュー版として提供されています。

AWSは昨年後半に開催した「re:Invent」で、ラストワンマイルサービスであるInterconnectを初めて発表しました。AT&Tは、先ごろ追加されたLumen Technologiesに続き、拡大を続けるAWS Interconnectの接続事業者に新たに加わる企業の1社となります。

AWSとAT&T、接続性強化に向けた取り組みを加速

この統合は、AWSとAT&Tが最近進めている接続性に関する協業をさらに拡大するものでもあります。

両社は今年初め、AT&Tの社内業務システムの一部をAWS上に連携させる他、AmazonのLeo衛星ネットワークへのアウトバウンド接続を強化する契約を締結しました。AWSも、AT&Tの急速に拡大する光ファイバー網を活用してクラウド接続の強化を図っています。

この包括的な契約には、AT&Tが既存のオンプレミス技術の負荷をAWS Outpostsのオンプレミス型マネージドクラウド環境へ移行する計画も含まれています。AT&Tは、この移行を推進するためにAWS Professional Services、Amazon Q Developer、AWS Agentic Servicesを活用します。

同社は、この移行によって「インフラ管理の改善と、業務支援システムの迅速な近代化が可能となり、システムのレジリエンス(回復力)が向上します」と述べています。

こうした期待は、AWSがAT&Tの広範囲な光ファイバーネットワークを利用してAWSのデータセンター拠点を接続することで、さらに高まるとみられています。最近、Lumen Technologiesの一般消費者向け光ファイバー事業を57億5,000万ドルで買収したことで、AT&Tの光ファイバー提供エリアは3,200万ヵ所に拡大しました。

AT&T Businessで製品部門シニアバイスプレジデント(SVP)を務めるShawn Haklは、この契約に関する声明で次のように述べています。「拡大を続ける当社の光ファイバーインフラと、AWSのクラウド機能を組み合わせ、またデータセンターの接続を通じて、未来のインフラを提供するという両社の協力関係を通じて、より高い回復力、より高い拡張性、そして高度なインテリジェント接続エコシステムを実現していきます。」

またAT&Tは、Amazonの低軌道衛星(LEO)コンステレーションを活用し、「こうしたサービスが必要とされる地域」の法人顧客向けに衛星ベースの固定ブロードバンド接続サービスを提供する予定です。この契約により、AT&Tの衛星ブロードバンドサービスの選択肢はさらに拡大します。

本記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。