プリンストン・デジタル・グループ、インドネシアに1億5千万ドルの新データセンターを発表

シンガポールを拠点とするプリンストン・デジタル・グループ(Princeton Digital Group:PDG)は、インドネシアでの事業拡大の一環として、ジャカルタにグリーンフィールド開発を計画しています。

ジャカルタ・チビトゥン2(JC2)と名付けられた22MWの新データセンターは、PDGの既存データセンターJC1と同じ19,550m2の敷地内に建設されます。この35MWの拡張キャンパスは、グローバルなクラウド企業や国内のインターネット企業、比類のない拡張性とコネクティビティ、信頼性の提供に適しています。

ジャカルタ地域では、消費者、企業、政府機関の間で、クラウドベースのサービス導入が進んでいます。またインドネシアには、東南アジアで最も急成長しているスタートアップ企業が何社もあります。

PDGの会長兼CEOラング・サルガメは、このように述べています。「アジア太平洋地域は世界最大のデータセンター市場になると予想されており、今回の発表は、この地域でマーケットリーダーになるという当社のビジョンを明確に示すものです。」

「過去4年間、買収、分社、グリーンフィールド開発という当社独自の3つの戦略を通じて、中国、シンガポール、インドネシア、インド、日本などの主要なアジア市場でデータセンターの強力なポートフォリオを構築してきました。業界ウォッチャーによると、PDGは複数の国でハイパースケーラーのパートナーとして選ばれているとのことです。インドネシアでのPDGの成長は、重要な市場で急速に拡大する当社の継続的な能力を示すものです。」

PDGのインドネシア・マネージング・ディレクターのステファヌ・タンベラカによれば 「ジャカルタはエキサイティングな市場であり、チビトゥンはこの地域で傑出したクラウド・クラスターです。今回のキャンパス拡大により、PDGはインドネシア市場において重要な存在となりました。インドネシアでは、政府と民間の両方が爆発的な経済成長と急速なデジタル化を遂げており、この市場は当社Gの戦略の中核をなしています。」

アジアの大手データセンタープロバイダーPDGは 設立から4年足らずで 5カ国で19のデータセンター展開という実績を築いてきました。同社は最近、10億米ドルを投じて日本に100MWのフラッグシップデータセンターキャンパスを開設することを発表しました。

Structure Research社によると、ジャカルタのデータセンターコロケーション市場は発展の一途をたどっており、2025年までの5年間のCAGRは23.7%で成長すると予想されています。

データセンターに選ばれる好立地

最近のさまざまな動向から、インドネシアがハイパースケーラーの拠点として注目されていることがわかります。6月には、Stonepeak Infrastructure Partners社が支援するDigital Edge社が、1億6500万米ドルを投じて、インドネシアの大手デジタルインフラサービスプロバイダーPT Indointernet Tbk社の支配権を取得しました。

さらにテンセント、ST Telemediaなどの企業もインドネシアに進出しています。6月には、英国のPure Data Centresとオーストラリアの物流企業LOGOSが、ジャカルタにハイパースケールデータセンターを開発するための戦略的パートナーシップを発表しました。

さらに約20社のデータセンター事業者が、インドネシアのバタム島にあるテクノロジーパークで事業を開始する可能性を検討しています。

コネクティビティの観点からは、オーストラリアのVocus社が今月初め、オーストラリア・シンガポール・ケーブル(ASC)とポート・ヘドランドのノース・ウェスト・ケーブル・システム(NWCS)を結ぶ1億ドル規模の1,000kmケーブルの建設契約を締結しました。

W.Media (Venkatesh G記者)より抄訳・転載

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