Green Mountain、ノルウェーでTikTok向けデータセンター建設へ

中国資本のソーシャルメディアプラットフォームTikTokは、ノルウェーにある最大150MWのデータセンターを使用します。

Green Mountain社が建設・運営するOSL2-Hamarサイトは、それぞれ30MWの容量を持つ5棟の建物で構成される予定です。これにより、ノルウェー最大のデータセンター・キャンパスとなるとしています。

TikTokは、2023年11月までに3棟90MWの容量の初期契約を締結しているが、2025年までに最大150MWまで容量を拡張するオプションがあります。

この施設は、水力発電を中心とした再生可能エネルギーで完全に賄われる予定です。データセンターの廃熱は、周辺地域に提供され、未公開の用途に使われる予定です。

「ハマル地域は、当社のデータセンターにとって理想的な立地です。ここでは、再生可能な電力の余剰、区画整理済みの土地エリア、有能な労働力を有しています。」と、Green MountainのCEOであるSvein Atle Hagasethは述べています。

「この規模のハイパースケールデータセンターはノルウェーで初めてであり、TikTokのプロジェクトに感謝しています。この場所は、当社のビジョンである “Setting the green standard(グリーンスタンダードの設定) “の真の例となることでしょう。」

3月9日には、ノルウェー政府、地方自治体、TikTokの代表者が、オスロの北100kmにあるハマルでの発表会に出席する予定です。

TikTokは、このデータセンターは、アイルランド・ダブリンに建設予定の2つの施設とともに、欧州のデータをEU域内で保管する「プロジェクト・クローバー」構想の一環であると述べています。

TikTokの欧州政府関係・公共政策担当副社長であるTheo Bertramは、「Project Cloverは、欧州のTikTokユーザーデータのための安全な飛び地を作ることに焦点を当てたプログラムです」と述べています。「このイニシアティブは、既存の保護を強化するために多くの新しい措置を導入し、データガバナンスに対する当社の全体的なアプローチを欧州のデータ主権の原則とさらに一致させます。」

欧州のTikTokユーザーデータは、今年から最初のダブリンデータセンターでローカルに保存されるようになる予定です。運用開始後は、3つのデータセンターの合計で年間12億ユーロ(12.6億円)の投資となるとしています。

TikTokは、米国議員からの監視の目が厳しくなる中、米国内のデータをローカルに保存するためのOracleクラウドベースの「Project Texas」構想を別途進めています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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