米FCC委員、米国でのTikTokの禁止を呼びかけ

北京に本拠を置くTikTokの米国ユーザーデータの取り扱いに関する懸念について

米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員は、米国で人気のソーシャルメディアアプリ「TikTok」を全面的に禁止するよう求めました。
 
カー氏は、米国政府は同社と国家安全保障に関する協定を結んで国内での事業を継続させるのではなく、TikTokを禁止すべきだとしています。
 
彼のコメントは、アプリが2億回以上ダウンロードされている米国において、TikTokがユーザーのデータをどのように利用しているかについて、いくつかの報道があったことを受けてのものです。
 
カー氏はAxiosとのインタビューの中で、「禁止以外に進むべき道があるとは思えない」と述べ、カー氏はユーザーのデータが中国に流出することへの懸念について概説しています。
 
米国は以前から、中国企業ByteDanceが所有するTikTokが、中国国家と密接な関係にあると指摘してきました。
 
TikTok側は、カー氏が “TikTokに関連する米国政府との秘密協議に関与しておらず、FCC委員としての役割とは無関係の見解を述べているように見える “と述べている。
 
同社は今年初め、米国の顧客データが中国政府によってアクセスされることへの懸念を払拭する目的で、米国のデータを米国テキサス州のオラクルデータセンターに移行しました。
 
「1年以上前から、我々のアプリ、システム、そして米国のユーザーデータのセキュリティをより安全に守るために、商業的関係の一環として、オラクルといくつかの対策に取り組んできた 」と、今年初めの声明の中でTikTokはこのように述べていました。「我々は今、その作業の重要なマイルストーンに到達しました:米国のユーザーデータのデフォルトの保存場所を変更しました」
 
2020年、当時のトランプ大統領はByteDanceに米国のTikTok事業を売却するよう強制する命令に署名し、オラクルがこの部門を買収する寸前までいきました。しかしこの計画は、バイデン大統領の就任後、最終的に取り下げられました。
 
FCCの目に留まった中国企業はTikTokが初めてではなく、米国は以前、国家安全保障上の懸念からベンダーのHuaweiとZTEを禁止しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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