
データセンター需要がサプライチェーンをひっ迫、新規ガス火力発電所の建設コストが66%急増
新設施設のリードタイムは平均で23%増加
データセンターによる天然ガス発電需要の拡大により、新規のガスタービンコンバインドサイクル(CCGT)発電所の製造コストが急騰していると、Bloomberg NEFの報告書が示しています。
同報告書によると、新設CCGT発電所の製造コストは、2023年には発電容量1kWあたり1,500ドル未満でしたが、2025年には2,157ドルにまで上昇し、66%の増加となりました。さらに、新規施設のリードタイムも延びており、建設に要する期間は平均で23%長くなっています。
この増加の主な要因の一つとして、データセンター分野からの需要が挙げられています。トランプ政権による圧力もあり、より多くの企業が「自前で電源を調達する」動きを強めています。
この動きはガス火力発電所のサプライチェーンに影響を及ぼしています。新設ガス火力発電所向け機器の価格は、2019年と比較して195%以上高くなると見込まれています。さらに、ガスタービン製造部門の供給が極めて厳しい状況にあることから、昨年はメーカーが需要への対応に深刻な苦戦を強いられていると報じられており、納入待ちは2029年以降にまで長期化し始めています。
価格の高騰が見込まれているにもかかわらず、データセンター事業者が自社データセンターの運用向けに新たなガス火力発電施設の開発を進める動きは鈍っていません。
最近の主な取引では、マイクロソフトやMetaが自社の運用に必要な電力を賄うため、天然ガス発電所から相当量の発電容量を購入する契約を締結しています。
また、調整可能なガス火力発電への需要の高まりは、よりモジュール化されたソリューションを提供する新たな企業の市場への新規参入も促しています。直近の中も注目すべき例としては、昨年12月にCrusoeがBoom Supersonicと契約を締結し、同社のSuperpowerタービン1.21GW分を購入したことが挙げられます。このタービンは、コンテナサイズのユニットに収められた出力42MWの天然ガスタービンです。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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