
EPRI、データセンターの電力系統への接続柔軟性フレームワークを発表
DCFlexイニシアチブを通じて推進
米国の非営利団体である電力研究所(EPRI)は、データセンターの電力供給開始までの時間を短縮することを目的として、大規模電力負荷向けの統一的な柔軟性分類フレームワークを構築する新たな取り組みを開始しました。
Flex MOSAICは、EPRIのDCFlexイニシアチブを通じて、65社を超える電力会社、系統運用会社、規制当局、ハイパースケーラー、テック企業との協業により開発されています。
EPRIによると、この自主的なフレームワークは、「大規模負荷、特にデータセンターの応答の規模、タイミング、期間、頻度に基づいて柔軟性を定義するための共通かつ信頼できる方法」を確立するものです。
同団体はこのイニシアチブにより、大規模負荷がどの程度の柔軟性を提供できるのかについての共通理解が形成され、その結果として、系統接続までの期間短縮、電力系統計画プロセスの改善、コストや信頼性に影響を与えることなく通電までの時間を短縮する期待が持てるとしています。
EPRIの社長兼CEOであるArshad Mansoorは、次のように述べています。「AIとデータセンターからの需要が前例のないスピードで拡大する中で、柔軟性は発電と送電に並ぶ『通電スピード』の三本目の柱になりつつあります。このフレームワークにより、電力会社、規制当局、大規模負荷開発事業者などあらゆる関係者が柔軟性について共通の言語を持ち、その意味を信頼できるようになります。この共有された理解こそが、信頼性を維持しながら迅速に前進するために不可欠です。」
このフレームワークでは、負荷にどれだけ迅速に応答できるか、調整がどれだけ長く持続可能か、どの程度の電力を削減またはシフトできるかといった、いくつかの実用的な性能特性を通じて柔軟性を定義することを目指しています。
NVIDIAのAI Infrastructure担当VPであるVladimir Troyは、「データセンターが迅速に電力へアクセスするためには柔軟性が極めて重要です。Flex MOSAICフレームワークは、柔軟性を明確に定義することで、すべての関係者が展開を加速し、AIの拡大するニーズに応えるために必要な信頼を提供します」と述べています。
初期参加企業および機関には、Google、Meta、NVIDIA、Siemens、Constellation Energy、Southern Company、Exelon、Midcontinent Independent System Operator、California ISO、Arizona Public Serviceなどが含まれています。
EPRIは、DCFlexイニシアチブを2024年10月に立ち上げました。このイニシアチブには業界を代表する主要プレイヤーが参加しており、データセンターが電力系統をどのように支援できるのかを探るとともに、設備資産の有効活用を促進し、クリーンエネルギーへの移行を支援することを目的としています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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