ABB、継続的・持続的な電力供給を可能にするMV UPSを発表

ABBは、データセンターやその他のミッションクリティカルな施設に最大24kVの継続的で信頼性の高い電源を供給し、サーバーや機械的負荷を保護するとともにダウンタイムを削減する業界初のMV UPSを発表しました。このHiPerGuardは、市場で最高レベルの98%の効率性を誇り、一般的な15年間の寿命で1,245トンの二酸化炭素排出量を削減できます。

HiPerGuardは、低TCO、高性能、大規模なグリッドイベントに対する耐性など、従来のダイナミックロータリーUPSの利点を生かしつつ、最新の静電変換器の柔軟性と機能を取り入れています。その結果、コストのかかるダウンタイムや停電を最小限に抑えながら、UPSのデマンドレスポンスを含むグリッドサポート機能を向上させることができるユニークなMV UPSシステムとなっています。MV UPSシステムは、電圧降下、うねり、スパイク、停電から保護することで、データ処理エラー、回路基板の故障、過熱を防ぎ、電力品質の問題に対処します。

ABB Global Data centre Solutionsの技術責任者Dave Sterlaceは次のように述べています。「データセンターのダウンタイムは、年間10万ドルから100万ドルのコストがかかると言われており、大きな損失を最小限に抑えるために、クリーンで継続的なエネルギー効率の高い信頼性の高い電力を求める声が高まっています。これに応えるために、私たちはUPS技術を革新し、パフォーマンスと財務上の重大な損失を防ぐために中断を排除する適切な電力品質を提供することを誇りに思っています。同時に、ABBの2030年サステナビリティ戦略のコミットメントの一環として、HiPerGuardは従来のロータリーシステムに比べて効率を高めることで、有害なCO2排出量の削減に貢献しています。」

卓越した負荷保護性能だけでなく、ABBが特許を取得した革新的なインピーダンス分離型スタティックコンバーター(ZISC)アーキテクチャにより、エネルギー源の信頼性と効率的な分離を実現することで、他のソリューションよりも電力保護をグリッドに近づけることができます。これにより、デマンドレスポンスと供給の信頼性が向上します。

HiPerGuardは、効率と保護のメリットに加えて、ディーゼル発電機、低速ガス発電機、タービンなどの幅広いバックアップ電源システムとの高度な統合機能を備えています。またシステム設計の柔軟性と、水素などの代替エネルギーに対応した将来のエネルギー源の導入を可能にします。

Digital Infra Network (Elliot Robinson 記者)より抄訳・転載

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