• 電気/冷却
  • 最新の電気・冷却効率化の取り組みを紹介

カナダのスタートアップが廃熱からエネルギーを生み出すシステムを開発

カナダのスタートアップInfinidium Powerが、発電を行う新たなデータセンター冷却システムを開発したと主張しています。

同社のサイトにあるビデオ・アニメーションでは、「Vortex Vacuum Chamber」と呼ばれる、サーバーボードが円筒状に配置された釣鐘型のチャンバーに冷気が吸い込まれる様子が紹介されています。サーバーを冷却した後、温められた空気はチャンバーから出て行き、その際にタービンを駆動して発電するようです。表示されているサーバーはGPUエンジンのようで、高性能コンピューティング、ビデオゲーム、暗号マイニングをサポートすると同社は述べています。

サイト上では詳細が記載されておらず、プロトタイプや動作するシステムも示されていないため、DCDはより詳細な情報を要求しています。

バイオミミクリー

Infinidiumのサイトでは、”私たちは世界で最も効率的なデータセンターインフラを開発するカナダの民間企業であり、急速に成長する市場で利用可能な最も環境負荷の低い高性能コンピューティングサービスを安価にクラウド上で提供する “とあります。

冷却システムと並行して、サイトでは安価な「クラウドサーバー」の提供を約束しており、GPUを1台あたり1時間あたり0.20ドル、1日あたり4.50ドルで提供しています。技術的なスペックは、他のサイトでNvidia GeForce RTX 2070 Super について示されているものと同じです。Infinidiumはまた、ユーザーがNvidia GPUサーバーの容量を売買できる「分散コンピューティングプラットフォーム」を開発し、20%の手数料のみを徴収するとしています。

Infinidium社のCEOであるポール・グリスト氏が2年前にYouTubeに投稿した同社のビデオ映像では、サーバーが円筒状に配置されており、そしてInfinidiumが言うには、これは電気変換を必要とせず、分散型アクティブバッテリー蓄電を含むDC「ナノグリッド」(示されていない)を通じて電力供給されるとの事でした。

ビデオ映像では、この技術を「バイオミミクリー(生物模倣)」と表現し、「発電機やその他の補助機器とともに複雑な冷却インフラを排除」でき、既存のサイトに後付けできるものであるとしています。

Infinidium Powerは2018年にInfinidium Blockchain Powerとしてグリスト氏によって設立されましたが、彼は以前、カリフォルニアに拠点を置く再生可能エネルギーのスタートアップで、波力発電プロジェクトを提案したと見られる(最低限のWebプレゼンスしかない)Archon Energyの代表取締役を務めていました。

同社のサイトにはその他、カルガリーの建設業界幹部であるCOOのチャド・メイヤー氏、弁護士のビル・デジョング氏、鉱業・金融業界幹部のダナ・ジュリカ氏らが掲載されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。