
OVHcloud、Quandela社の量子コンピュータ「Belenos」をクラウドプラットフォームに導入
OVHの量子クラウドプラットフォームは2025年11月にサービス開始
欧州のクラウドプロバイダーであるOVHcloudは、Quandelaの量子コンピュータ「Belenos」を、同社のクラウド型Quantum Platformに導入すると発表しました。
Belenosは、12量子ビットの計算能力を持つフォトニック量子コンピュータであり、画像分類や生成、高速AI計算、量子機械学習(QML)などを対象に、新しいアルゴリズムの検証を企業や組織が実験できるよう設計されています。
この最新のQPU(量子プロセッサ)は、従量課金制サービスとして利用可能となります。
OVHcloudの研究開発ディレクターであるMiroslaw Klabaは、次のように述べました。「フランス企業Quandelaの2台目のリファレンス量子コンピューターである『Belenos』を導入することで、Quantum Platform構想を実現できたことを大変うれしく思います。量子革命は加速しており、当社はエコシステムにおける欧州のクラウドリーダーとして、その役割を果たしていきます。」
また、QuandelaのCEO兼共同創業者であるNiccolò Somaschiは、次のように付け加えています。「Belenosの12量子ビットをOVHcloudのポートフォリオに統合することは、欧州における量子コンピューティング分野にとって決定的な一歩です。クラウド経由で利用可能になることで、このフォトニック量子コンピュータは企業にとって具体的なツールとなります。OVHcloudとともに、データサイエンティストやイノベーターに対し、柔軟で主権を確保したインフラ上でアルゴリズムを開発できる環境を提供します。」
Quandelaは2025年5月に、Belenos量子コンピュータを初公開しました。同社によると、Belenosは前世代機と比べて4,000倍の計算能力を備えており、CEA(フランス原子力・代替エネルギー庁)の超巨大計算センター「Très Grand Centre de Calcul(TGCC)」で運用されています。Quandelaはシステムの量子ビット数を今後さらに増やす計画で、以前は2026年までに倍増させる考えを示していました。Quandelaは3年以内に40量子ビットを実現することを目標としています。
OVHのQuantum Platformは2025年11月に発表され、当初は8台の量子コンピュータへのアクセス提供を計画していました。その前の2025年6月には、Quantum Platform構想を初めて明らかにしており、当初は9月の公開を予定していました。
現在、同プラットフォームでは、100個の中性原子量子ビットを持つPasqal Orion Beta QPUも提供されています。さらにPasqalのQPUに加えて、OVHは現在15種類の量子エミュレーターへのアクセスも提供しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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