
EDF、フランスの旧発電所におけるAIデータセンタープロジェクトの受託先としてソフトバンクとEclairionを選定
フランスのエネルギー企業EDFは、フランス国内に所有する2カ所のサイトにおいて、AIデータセンターの建設および運営を行う事業者として、ソフトバンクとEclairionを選定したと発表しました。
日本の大手企業ソフトバンクは、フランス北部のBouchainで400MWのデータセンターを設計・建設・運営する優先入札者に選定されました。
一方、フランスのデベロッパーEclairionは、Loire-sur-Rhôneで330MWのデータセンターを建設する事業者に選定されたことを発表しました。
EDFは2025年3月、データセンター開発業者らに対し、合計2GWの電力供給が可能な用地を提供すると発表していました。同社は当時、これは開発期間を「数年」短縮できる可能性があると説明していました。
ソフトバンクのBouchainデータセンター計画
Bouchainサイトは、ヴァランシエンヌ市の郊外にある発電所の敷地内に位置します。この敷地内には、585MWを発電する稼働中の複合サイクル発電所に加え、2015年に運転を停止するまで250MWを発電していた閉鎖済みの石炭火力発電所が存在します。
EDFによると、ソフトバンクは契約に基づき、同敷地内にデータセンターを建設する計画です。「選定プロセスは、プロジェクトの技術的、法的、財務的な健全性に加え、敷地の特性や関連する環境要件との適合性を基に行われました」と同社は述べています。
「EDFはまた、プロジェクトが地域の環境と持続可能な形で融合できるかどうかに特に注意を払いました。」
今後はデューデリジェンス期間に入り、ソフトバンクはプロジェクト推進に必要な技術的、環境的、行政的な調査を実施します。この段階において暫定的な建物賃貸借契約が両社間で締結され、調査完了後に正式な契約が締結される予定です。
EDFのBernard Fontana CEOは次のように述べています 。 「Bouchainサイトで選定された本プロジェクトが示すのは、競争力があり、自国で供給され、低炭素な電力のおかげで、フランスが大規模なデジタルインフラを誘致できる能力です。」
「これは、産業的卓越性、環境基準、地域社会への価値創造を兼ね備えたプロジェクトを選定するというEDFのコミットメントを反映するものであり、同時に、かつての工業用地に新たな目的を与えるものです。」
ソフトバンクは先週末、BouchainサイトにおいてEDFと協議中であることを明らかにしました。同社はフランス国内の複数の拠点で、総額750億ドルを投じ、最大5GWのデータセンター容量を整備する計画を進めています。
EclairionのDC計画
一方、Eclairion は、フランス南東部、リヨン市の東に位置するジヴォール・セデックスにある、旧Loire-sur-Rhône発電所の跡地に建設を行う予定です。
この石炭火力発電所は1968年に稼働を開始し、2005年に廃止されました。発電容量は250MWでした。
Eclairionプロジェクトが実施されれば、新データセンターは350MWのIT容量を提供することになります。同社はまず、プロジェクトの実現可能性を評価するため、ソフトバンクと同様の調査を行う必要があります。
EclairionのCEOであるArnaud Lepinoisは、このニュースを同社にとっての「大きな一歩」と表現し、EDFがEclairionを選定したことは、同社のビジネスモデルの質とチーム内のスキルが評価された結果であるとコメントしました。
2024年に設立され、High Performance Capital(HPC Group)が所有するEclairionは、現在パリ郊外でデータセンターサイトを開発中であり、ここにはAIラボ「ミストラル(Mistral)」のインフラが設置される予定です。DCDは2025年4月、フランスのAIデータセンター市場に関する詳細特集の一環として、同サイトを視察しました。
Eclairionはまた、サルト県にある旧製紙工場を含む、フランス各地の他のサイトでも開発を進めています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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