
マイクロソフト、オーストラリアでクラウドとAI能力の拡張に180億ドル投資を表明
投資は2029年末までに実施予定
マイクロソフトは、2029年末までにオーストラリアにおけるAIおよびクラウドインフラと運用を拡張するため、250億オーストラリアドル(180億米ドル)を投資すると発表しました。
この発表は、シドニーで開催されたマイクロソフトのAI Tourで、CEOのサティア・ナデラにより行われました。この投資により、同社のAzureコンピューティングインフラはシドニーで140%以上拡大される見込みです。
今回の追加投資は、2023年後半にマイクロソフトが発表した50億オーストラリアドル(31億8,000万米ドル)のインフラ拡張投資に続くものです。当時、同社はこれをオーストラリアでの40年の歴史における「最大規模」の投資であると説明していました。
この誓約の一環として、マイクロソフトはオーストラリア政府と覚書(MoU)を締結しています。この覚書の下で、マイクロソフトは新たに策定された「データセンターおよびAIインフラ開発者に対する期待事項」を満たすとしています。これには、データセンターに関連する送電およびインフラコストの負担、オーストラリアの企業等に対する有利な条件の提供、そしてエネルギー移行の支援が含まれます。
また後者に関連して、マイクロソフトは自社の2030年炭素排出量マイナスの目標に沿って、国内の再生可能エネルギー容量を増加させるとしています。
さらに同社は、重要インフラの安全性向上に向け、オーストラリアの通信情報局や内務省を含む政府機関との連携を拡大します。また、2028年までに300万人のオーストラリア人に対してAIの活用に関するトレーニングを提供するとしています。
オーストラリアのAnthony Albanese 首相は記者会見で、「私たちは、すべてのオーストラリア人がAIの恩恵を受けられるようにしたいと考えています。私たちのNational AI Planは、この変革的な技術による経済的機会を捉えつつ、オーストラリア国民をリスクから守ることに重点を置いています」と述べています。
2025年10月時点で、マイクロソフトはオーストラリア国内に3つのデータセンターを所有・運営しており、さらにメルボルンおよびシドニー周辺で3施設を建設中です。
同社はオーストラリアにおいて、Canberra、New South Wales、Victoriaにクラウドリージョンを有しており、国内のサードパーティのデータセンターからも容量をリースしています。
2025年7月には、マイクロソフトはオーストラリア国防省と5年間で4億9,500万オーストラリアドル(3億2,471万米ドル)の契約を締結し、同省が同社のクラウドコンピューティング機能を利用することになりました。
Googleは以前、オーストラリアにおいて200億オーストラリアドル(142億米ドル)の投資を検討していると報じられていましたが、恒久的施設を持つ企業に対する高い税率を懸念していました。
Amazon Web Services (AWS) は、2024年7月の発表通り、オーストラリア政府向けに極秘情報を扱うデータセンターキャンパスを建設しています。このデータセンターおよびクラウドシステムはAWSとオーストラリア政府のパートナーシップによって開発され、政府は今後10年間で新システムに20億オーストラリアドル(13億米ドル)を投資する予定です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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