Azureの採用率はAWSをひそかに上回っているとの報告

Flexeraのクラウド・レポートでは、ワークロードの半数がパブリッククラウドに移行していることも明らかに

パブリッククラウドプロバイダー第2位のAzureの企業採用率が、初めてAWSのそれを上回ったことが報告されました。

Flexera社のState of the Cloud(クラウドの現状)レポートは、クラウドの意思決定者を中心とした専門家への調査に基づいており、いくつかの分野でAzureの利用率と採用率がAWSを上回っていることが示されています。このレポートでは、両者の差はわずかであり、Google Cloudが次に人気のあるクラウドプラットフォームであることが示されています。

また、このレポートでは、おそらくより重要なクラウドの転換点として、回答者のワークロードの半数以上がパブリッククラウドであり、今後1年間でそれが増加することも指摘されています。

しかし、この結果は決定的なものではありません。レポートは753人から回答を得た調査に基づいていますが、その回答者の多くがマルチクラウド戦略をとっていることが判明しています。

データの半数はパブリッククラウドに

「2022年の調査では、Microsoft Azureの利用率がAmazon Web Services(AWS)の利用率を上回った例がいくつかあった」と、レポートの概要では述べられています。

レポートによると、パブリッククラウドプロバイダーのトップ3は相変わらずAWS、Azure、Google Cloud Platformだが、「初めてAzureがAWSとの差を縮め、一方他のクラウドプロバイダーはあまり伸びていない」としています。

ちなみにOracleは4位だが、今後の利用予定がある分野では12%と最も多い結果となっています。

Flexeraは指摘していますが、採用(企業がどのクラウドプロバイダーを利用しているか)は1つの要因に過ぎず、その他の要因としては、各プロバイダーで稼働している仮想マシン(VM)数、利用しているPaaSクラウドサービス、今後の採用予定などが挙げられます。Flexeraのサンプルでは、総数と利用率でAWSがまだ優位に立っているように見えます。

「パブリッククラウドプロバイダーの採用は、組織のクラウド利用レベルに基づいて行われる」と調査は述べています。「組織が成熟するにつれて、市場のリーダーに引き寄せられる傾向がある。今年の調査では、Azureが一部のユーザーでAWSとの差を縮めつつあるか、わずかに上回っていることが示されている」

「最初の大規模クラウドプロバイダーであるAWSは、クラウド利用歴が長く、クラウドのヘビーユーザーである組織でより頻繁に利用されている。回答者全体では、クラウド利用が多い組織の81%がAWSを利用しているのに対し、Azureは80%となっている。クラウドの利用が中程度の組織では、Azureがわずかにリードしており、ライトユーザーの組織ではより高い採用率を誇っている」

プライベートクラウドでは、AzureがVMware vSphere(31%)を初めて追い越し、実際にリード(37%)しているようです。

この調査では、回答者のワークロードの50%、データの48%が現在パブリッククラウドを利用しており、回答者はこの数字が今後12カ月でワークロードは56%、データは55%に増加する見込みであると述べています。中小企業では、ワークロードとデータの約3分の2がパブリッククラウドに移行と、導入が進んでいるようです。大企業の数値はやや低いものの、今後1年間で半数を超えていくだろうと予想されています。

クラウドへの支出は大きく、回答者全体の8パーセントがパブリッククラウドサービスに年間6000万ドル以上を費やしており、半数以上が240万ドル以上費やしています。大企業の中では、80%が年間120万ドル以上、従業員1,000人以上の組織の37%が年間1,200万ドル以上を投じています。

意外なことに、中小企業(SMB)の53パーセントもパブリッククラウドに年間120万ドル以上費やしているようです。

この調査の他の結果としては、多くの組織のマルチクラウド戦略が、複数のパブリッククラウドサービスと複数の社内プライベートクラウド(48パーセント)、または複数のパブリッククラウドと1つのプライベートクラウド(31パーセント)で構成されていることがわかりました。

しかし、これらのマルチクラウド戦略は、柔軟性を求めるというよりも、むしろ柔軟性を欠くことによって推進されているように見えます。ほとんどの企業(45%)は、アプリケーションが異なるクラウド上でサイロ化されていると回答しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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