コロケーションはかつてないほど集中化している – Synergy報告

Synergy Research Group(シナジー・リサーチ・グループ)の報告書によると、リテールおよびホールセール・コロケーション事業による世界の収益の3分の2以上が、わずか30都市に集中していることがわかりました。

Synergyの最新の調査結果(2021年第1四半期)によると、上位30都市がコロケーション収益全体の68%を占めました。その中でも、ワシントン、東京、ロンドン、上海、ニューヨークの上位5都市は、世界市場全体の4分の1以上(26%)の割合を占めました。この調査結果は、過去6年間(25四半期)の確立された傾向に沿ったものですが、小規模市場におけるローカル「エッジ」キャパシティの急増がバランスの変化をもたらすのではないかという指摘に反したものとなっています。

上位大都市圏の支配

Synergyは、エッジの発生が、上位のハブが支配力を増すのを防いでいると考えています。「大都市圏は経済の中心地であるため、データセンターへの投資が自然に行われる一方で、より多くのエッジロケーションを構築しようとする動きも見られる。この2つの相反する傾向により、市場全体に占める主要都市のシェアは比較的安定を保っている」Synergyのチーフアナリストであるジョン・ディンズデール氏はこのように述べています。

ただ上位では、いくつかの変化が見られます。中国市場の成長に伴い、上海がニューヨークを抜いて4位になりました。上位30都市のうち、米国は依然としてランクの半数近く(14都市)を占めていますが、急成長が続くAPAC地域で10都市、ヨーロッパで5都市、ラテンアメリカで1都市がランクインしました。

ディンスデール氏は、「コロケーションに対する需要は引き続き全体的に旺盛だが、地域別の成長数ではAPACが際立っている」と述べています。急成長している大都市圏はAPACが占めています。北京、上海、ムンバイ、大阪、ソウルの各都市は、中南米のサンパウロと共に昨年1年間で15%以上の成長を遂げました。

米国では、ワシントンDC/バージニア州北部、フェニックス、アトランタが急成長を遂げました。トップ30以外で急上昇した都市としては、ポートランド、モントリオール、ソルトレイクシティ、ミラノなどが挙げられています。

コロケーション事業者の二強であるEquinixとDigital Realtyに対しては驚きはありません。Equinixはリテール分野でトップであり、上位30都市のうち18都市でトップを占め、一方Digitalはホールセール分野でトップであり、9都市でトップを占めています。ちなみにNTT は第3位のコロケーション事業者となっています。

NTT、Global Switch、CyrusOne の3社は、少なくとも 2 つの都市でホールセール分野のトップを占めました。Synergyのレポートでは、その他の主要なコロケーション事業者として、21Vianet、China Telecom、China Unicom、Chindata、CoreSite、Cyxtera、Flexential、GDS、Iron Mountain、KDDI、QTS、Switchを挙げています。

ディンスデール氏は次のように述べています。「最も高い成長率を示しているのは、ハイパースケーラー向けデータセンターのホールセールリースである。リテール分野とホールセール分野の市場ダイナミクスはまったく異なる。リテール・コロケーションへの支出はホールセールの2倍以上だが、ホールセールの成長率はリテールの成長率の2倍以上である。ハイパースケーラーの立地基準は異なるため、ホールセールの市場規模がリテールよりも大きい都市はいくつか存在する。ワシントンDC/バージニア北部、フェニックス、モントリオール、ポートランドなどがその顕著な例である」

Data Center Dynamics

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