シナジー報告:2019Q4のハイパースケール投資は320億ドルの新記録

また、ハイパースケールデータセンターの年間支出は11%増加

Synergy Research Groupによると、ハイパースケール事業者の2019年第4四半期の CAPEX (設備投資額) は320億ドルをはるかに上回る額であったようです。

設備投資支出は新記録を樹立し、昨年の同時期をわずかに上回りました。 2019年全体では、ハイパースケール事業者の設備投資はわずか1%の増加に留まりましたが、特に データセンター を対象とした場合だと、この数字は11%増加となります。

このSynergy(シナジー)社の調査報告は、世界で最大手のクラウド及びインターネットサービス関連企業20社に対し、設備投資とデータセンターのフットプリントを追跡した結果に基づきます。

2019 – はるかに簡単な一年

2019年の上位5社のハイパースケール投資企業は、Amazon、Google、Microsoft、Facebook、およびAppleで、その他の企業と比較しはるかに多額でした。その他、Alibaba、Tencent 、IBM、JD.com、Baidu 、そしてOracleがこれに続いています。

Amazon、Microsoft、Facebookの設備投資は顕著な伸びを見せたが、Appleの支出が大幅に落ち込み、全体の数値を引き下げた、とシナジーは分析しています。

Appleは昨年、遅延が長びいたアイルランドのデータセンター若干遅延していたデンマークの2棟目の施設の建設を中止しましたが、デンマークの第1サイトについても予定よりかなり遅れています。12月、同社は米アイオワ州のデータセンター建設の5年間の延長を静かに申請しました。同社は Amazon Web Servicesと15億ドル規模の契約、またGoogle CloudとMicrosoft Azureとも小規模な契約を結んでおり、 コロケーション データセンター 領域では大きな足跡を残しています。

– Synergy Research Group

ハイパースケールデータセンター の総数は、10月の調査時点の504から第4四半期末には512に増加しました。シナジーはハイパースケールの定義については公開しておらず、購入顧客にのみ開示しています。同社は以前、施設のトータルコストが分析に重要な役割を果たす、とDCDに語っていました。

「想定通り、2019年後半のハイパースケール事業者の設備投資は大幅に増加しました。そのおかげもあって、今年の比較的ソフトなスタートを迎えることができています。最も注目すべきは、データセンターへの年間支出が、設備投資(CAPEX)総額がやや横ばいであるにもかかわらず、2桁のペースで増加したという点です。」

「新型コロナウイルスは今後の傾向にどのような影響を及ぼすのでしょうか?多くは不透明ですが、ハイパースケール事業者の収益の80%がクラウド、デジタルサービス系、オンライン関連ビジネスから生み出されていることは明らかです。私たちが今、目の当たりにしている社会やビジネスでの行動の急激な変化は、実際にこれらのビジネスの多くに実質的な追い風をもたらします。ハイパースケール企業は、他の多くの企業よりも現在の危機的な状況からは、はるかに良い方向で隔離されており、設備投資は引き続き堅調な水準を保つと予測されます。」

Data Center Dynamics

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