
Huawei、AI向けフルスタック・データインフラ製品を発表
スケールアウトストレージ製品「OceanStor Pacific」を含む
Huaweiは、AIデータセンター向けの新しいフルスタック・データインフラ製品を発表しました。
HuaweiのInnovative Data Infrastructure Forum 2026で発表された新製品には、2Uの筐体で11PBのストレージ容量を提供するOceanStor Pacificスケールアウトストレージ製品が含まれています。Huaweiによると、この高密度ストレージ製品は、顧客の総所有コスト(TCO)を削減するのに役立つ可能性があります。
さらにHuaweiは、大規模推論クラスター向けに異種コンピューティング能力をサポートするContext Memory Storage(CMS)を提供し、ペタバイト規模の共有KVキャッシュプールへと拡張することで、最初のトークン生成までの時間(TTFT)を最大90%短縮できるとしています。
IDIフォーラムで登壇したHuawei Data Storage製品の事業責任者であるYuan Yuanは、次のように述べました。「AIはIT業界に新たな可能性を切り開いています。AIの次の章はデータです。データストレージの技術革新に取り組むHuaweiは、産業用AI導入の経験を蓄積し、業界全体と緊密に連携して、お客様のインテリジェント時代への移行を加速させるお手伝いをします。」
ハードウェアの発表に加えてHuaweiは、ModelEngineも発表しました。ModelEngineは、新しいモデルへのゼロコードによる適応と迅速なモデル展開を可能にするだけでなく、コンピューティングリソースのパーティショニングとインテリジェントなスケジューリングを可能にするプラットフォームです。
Huaweiはこの技術をHuawei Cloudでも活用していますが、YuanはAIインフラを自社で構築するためのハードウェア購入の重要性を強調しました。同氏は次のように述べています。「企業がAI導入に本気で取り組むのであれば、プライバシーの確保、柔軟な制御、独自価値を自社で創出するため、AIスタックをオンプレミスで構築することを検討する必要があります。単にパブリックAIサービスを利用するだけでは不十分で、プライベートスタックが必要です。」
またYuanは後にDCDに対し、次のように語りました。「ハードウェアメーカーとしてオンプレミス構築には楽観的な見方をしています。多くのお客様は学習サービスやガバナンスサービス、活用のためにクラウドサービスを採用し、パブリッククラウドサービスを利用する必要があります。しかし、規制要件やプライバシーの観点から、パブリッククラウドにデータを置くことが容易ではない顧客も依然として多く存在します。彼らはオンプレミスのインフラシステムを構築し、独自の価値を創造する必要があるのです。」
同氏は具体的に、医療機関、政府機関、製造業者を挙げ、「徐々に多くの大企業のお客様が、初期段階からオンプレミス構築モデルを採用するようになるでしょう」と付け加えました。
現在のメモリチップ不足についてYuanは、これはHuaweiのような企業にとってむしろ好機になっているとの見解を示しています。
「確かに、メモリやストレージメディアの需要上昇という世界的な問題はありますが、私の見解ではこれは良いことです。私たちはストレージベンダーであり、ストレージは私たちにとって大きな価値を生み出すことができます。」
また同氏は、Huaweiがマルチベンダー戦略を採用し、さまざまな資産に対応するために世界中の複数のベンダーを選定していることにも触れ、「主要プロバイダーとグローバルな協力関係を築いているため、サプライチェーン上の問題はありません」と述べました。
YuanとHuaweiは、メモリチップ不足は少なくとも2028年まで継続するとの見通しを示しています。
加えて今週、HuaweiはGrid Interactive AIDC戦略も発表しました。この戦略は、信頼性が高く、エネルギー効率に優れ、迅速に展開可能であり、送電網に適応したAIDCソリューションを提供することで、1ワットあたりのトークン数を最大化することを目指しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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