2025年、世界の建設中データセンター容量が31.7GWに到達 前年比で倍増

ランキングではテキサス州ダラスが初めて首位に浮上

不動産会社Cushman and Wakefieldの「2026年版グローバルデータセンター市場比較報告書」によると、AIとクラウドコンピューティングの需要の高まりを背景に、2025年に建設中の世界のデータセンター容量は31.7GWに達し、2024年の2倍以上になると予測されました。

開発の約80%はアメリカ大陸に集中しており、約25.3GWの新たなデータセンターが建設中です。

しかし、同社はこの業界の動きを「管理された成長」と表現する方がより適切であると述べています。すなわち、旺盛な需要がある一方で、規制や投資家からの財務・経営の透明性への要求、そして概して否定的な世論が相まって、その成長が抑制されているという状況があります。

前回の報告書では、この業界は「加速的な成長」の時期にあるとされていました。

また、本報告書では、世界の主要データセンター市場でテキサス州ダラスが1位にランキングされました。Cushman and Wakefieldがダラスを首位とするのは今回が初めてで、従来はデータセンターの中心地とされるバージニア州北部が首位を占めていました。

市場ランキングの算出方法では、電力供給状況、土地の確保状況、稼働中市場の規模、建設中の設備容量といった要素が最も重視されます。

次に重要な要素として、電力網の安定性、発電量、建設中の設備容量の事前契約率、土地価格、通信インフラ、空室率と需要吸収率、規制や優遇策、電力コスト、一般事業者およびクラウド事業者の存在、クリーンエネルギーの選択肢などが挙げられます。

重要度が比較的低い要素には、環境リスク、税金、水資源の供給状況、政治的安定性、計画中の容量、事前契約率、気温や湿度などがあります。

なお、稼働中IT負荷の規模ではバージニア州が依然として世界トップであり、約11GWの容量を提供しています。

空室率はアメリカ地域が最も低い4.2%で、次いでEMEAが7.8%、APACが10.9%となっています。

APAC

同社によると、APAC地域の稼働中データセンター容量は現在13.8GWに達しています。

主要10市場のうち、APACに位置するのはマレーシアのジョホールバルとオーストラリアのシドニーの2都市のみで、残りはすべて北米にあります。

建設中の容量ではバンコクが地域トップとなっており、ジョホール州は前年比12.4%増という世界でも有数の成長率を記録しました。

一方で、北京は依然として地域最大の市場であり、APACで唯一、稼働中容量が2GWを超える都市となっています。

大規模な電力需要に対する電力供給までのリードタイムは、世界平均で約4年6か月ですが、APACでは平均で約2年8か月と世界平均より短くなっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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