
日立とX LABS、データセンター向け敷地内発電設備エネルギーパークを提供
Neoixとハイパースケール開発契約も締結
日立製作所(日立)は投資会社X LABSと協力し、コロケーション型データセンター向けに敷地内発電設備であるエネルギーパークの開発を進めています。
また別の契約では、日立は英国に本拠を置くNeoixと連携し、選ばれた世界各地の市場においてハイパースケールデータセンターの開発を進めることで合意しました。
X-Factor
X LABSは、特定のプロジェクトや目標を達成するために設立された特別目的会社(SPV)への投資および運営を行っています。
日立との契約により、X LABSは米国各地においてエネルギーパークの設計・開発・運営を担うSPVを設立します。これにより、データセンター事業者が入居し、電力を利用できる状態を整えます。両社はこのモデルをEnergy-as-a-Service(EaaS)と呼んでいます。
どの種類の電力を利用するかは明らかにされていませんが、このように提案されている施設設内発電設備の多くは天然ガスに依存しています。
両社は「X LABSが運営するSPVがプロジェクトの資金調達、用地選定、開発、およびプロジェクト管理を主導し、最初のエネルギーパークは2030年代初頭の完成を予定しています」と述べています。
日立は、送電・配電機器および専門知識に加え、送電管理製品や蓄電ソリューションを戦略事業であるStrategic SIB部門を通じて提供します。
日立Strategic SIBのCEOであり、シニアVP兼執行役員の谷口潤は、次のように述べています。「AIの成長がデータセンター開発を加速させる中で、信頼性の高い電力供給の必要性はさらに高まっています。当社は社会インフラ分野で培ってきた長年の経験と、IT、OT、製品にまたがる技術力を活用し、データセンター向けに最適化された電力ソリューションを提供します。プロジェクトごとにX LABSの関連会社が管理するSPVを通じて、EaaSプロジェクトに参画できることを嬉しく思います。日立グループの総合力を活かし、次世代エネルギーインフラの構築を支援していきます。」
X LABSのCEO兼創業者であるKaran Trehanは、次のように述べました。「資産運用とプロジェクト管理における当社チームの経験をエネルギーパークに活用し、日立と協力できることを光栄に思います。また、特に米国においては、連邦・州・地方政府のさまざまなインセンティブを活用することで、エネルギーインフラ投資家にとって魅力的なリターンを提供していきます。」
Neoixとの契約
日立はさらに、Neoixと覚書(MoU)を締結し、選定された世界各地の市場において、AI対応型でハイパースケールかつ環境効率の高いデータセンターの開発で協力することで合意しました。
Neoixは欧州および北アフリカでデータセンターの計画を進めており、日立Energyおよび日立ヴァンタラと連携して施設の構築を進めます。
この覚書により、Neoixがハイパースケールデータセンターの構想開発を主導し、日立Energyが電力インフラの支援(送電システム、エネルギー供給、蓄電、再生可能エネルギーの統合など)を担当します。日立ヴァンタラはデータセンター向けのITインフラを提供します。
NeoixのCEOであるHari Slipicevicは、次のように述べています。「日立との今回のパートナーシップは、エネルギー、デジタルインフラ、開発の分野における強みが結集した非常に重要なものです。当社は、拡張性、持続可能性、そしてエネルギーシステムとの高度な統合を前提に設計された次世代AI対応データセンターキャンパスの構築に注力しています。ハイパースケールインフラの提供方法を再定義し、性能と社会的責任の両立を実現する大きな機会があると考えています。この協業は、そのビジョン実現に向けた重要な一歩です。」
Neoixは現時点で稼働中のデータセンターは持っていないようですが、デュッセルドルフ証券取引所に上場している同社は、ウェブサイト上で7件のプロジェクトを公開しており、いずれも開発の異なる段階にあります。
日立EMEAのシニアビジネスデベロップメントディレクターであるAntonio Marinoniは、次のように述べています。「日立Energyと日立ヴァンタラの強みを組み合わせることで、AI時代に向けた高性能かつ持続可能なインフラの実現をNeoixとともに支援できることを嬉しく思います。この協業は、エネルギーとデジタル革新の統合を推進するという共通のコミットメントを示すものであり、次世代データセンターが拡張性や耐障害性を備えるだけでなく、低炭素インフラへの世界的な移行にも適合することを目指しています。」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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