Google、軌道データセンター計画を巡りSpaceXと協議中

コンピューティングクラスタに81基の衛星を投入する計画

Googleは、軌道上データセンター構想「Project Suncatcher」に関し、SpaceXと協議を行っています。

The Wall Street Journalによると、この協議はSpaceXがGoogleに対してロケット打ち上げサービスを提供することに関するもののようです。

Googleは今年中にプロトタイプ衛星2基の打ち上げを目指しています。現在、頻繁な打ち上げ実績を持ち、宇宙データセンターの建設を目指しているSpaceXを含む複数の打ち上げ企業と協議を進めています。

同社は最終的に、半径1kmの範囲に約81基の衛星を打ち上げ、軌道上にコンピューティングクラスタを構築する構想です。その衛星には、Google独自のカスタムAIチップであるTensor Processing Unit(TPU)が搭載される予定です。

本プロジェクトの人工衛星の製造は、Planet Labsが担当します。

Googleはこれまでに、 Project Suncatcherに関するプレプリント論文を公開しており、その中で「太陽電池アレイ、自由空間光通信を用いた人工衛星間リンク、そしてGoogleのtensor processing unit(TPU)アクセラレータチップを搭載した衛星群を使用し、宇宙空間における機械学習のためのスケーラブルなコンピューティングシステム」の構想を示しています。

GoogleはSpaceXの初期投資家であり、2025年末時点で約6.1%の株式を保有しています。

他にもいくつかの企業が軌道上、あるいは「宇宙データセンター」という構想を検討しており、Amazon創業者であり、Blue Originのオーナーでもあるジェフ・ベゾスは、2025年末に今後10年以内にGW級の宇宙データセンターが建設される可能性があると述べています。また、元Google CEOエリック・シュミットは今年、データセンターの宇宙展開を目的としたロケット企業Relativity Spaceを買収したと発表しました。

さらに、Axiom SpaceNTTRamon.SpaceSophia Spaceなど、他企業も同様の取り組みを進めています。今週初めには、AetherfluxCowboy Space Corporationへと社名を変更し、「垂直統合型の軌道データセンターとロケット」を目指す計画を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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