オラクル がセルビアで新しいクラウド リージョンを立ち上げ

クラグジェバツの州データセンターに入居

オラクルが、セルビアに新しい欧州クラウドリージョンを立ち上げました。

セルビア政府は今週、Ana Brnabić大統領をはじめとする多くの関係者が出席したオープニングセレモニーで、現地のオラクルクラウドリージョンの開設を発表しました。

オラクルは、2021年10月にセルビア政府との間で、同国に新しいクラウドリージョンを開設するための覚書を初めて締結しました。その後、翌10月にセルビアのクラウドリージョンの計画が発表されました。同国にリージョンを持つ大手クラウドプロバイダーとしては、唯一の存在です。

オラクルのリージョンは、KragujevacのState Data Center内に設置されています。中心都市クラグジェヴァツにある3000万ユーロ(3470万ドル)のState Data Centerの工事は2019年に始まり、2020年にオープンしました。

「世界最大のIT企業の1つであるオラクルが、商業ベースでスペースを借り、ここセルビア、クラグジェバツ、ステートデータセンターにデータを保存するという決定を下したことは、私たち国、機関、専門家の知識と努力によって、最も発展したヨーロッパ経済の非常に競争の激しい厳しいIT市場で勝つことができたことを示しています」と、情報通信大臣のMihailo Jovanovićは述べています。

また、政府は、国営通信会社Telekom Srbija(MTSブランドで運営)が新しいクラウドリージョンの顧客として署名したことを発表しました。

オラクルのクラウドテクノロジー担当バイスプレジデント兼北東欧地域ディレクターであるKenneth Johansenは、「セルビアは、テクノロジー主導のイノベーションに注力する国として、地元の組織や公的機関が確固たる歩みを進めています」と述べています。

「オラクルリージョンクラウドセンターの開設により、高いセキュリティ基準、可用性、遅延の低減を確保しながら、お客様が最高のクラウドテクノロジーを活用できるよう支援します」

政府はこれまで、データセンターは2つの施設にまたがり、面積は約14,000平方メートル(150,700平方フィート)、ベオグラードの以前の施設の約5倍の広さであると発表しています。Tier IV規格で構築されたこのデータセンターは、セルビア政府のデータだけでなく、企業や他の政府にもホスティングサービスを提供しています。

セルビア政府は、2018年に市民データシステム用にオラクルのソフトウェアとハードウェアを購入したと発表しており、すでにオラクルの顧客でした。国家の電子政府ポータルは、SDC内にホストされているMicrosoft Azure Stackインフラでホストされていると言われています。

今月は、UAEの通信事業者e&(エティサラット)が、オラクルのオンプレミス型クラウドであるOracle Cloud Infrastructure (OCI) Dedicated Regionを自社施設に導入すると発表しましたが、詳細は明らかにしませんでした。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです 。

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