Keppel DC、フローティングDC計画に関する新たな覚書に署名

シンガポールのKeppel Data Centersは、City GasおよびCity-OG Gas Energy Servicesと、液化天然ガス(LNG)と水素を使用してKeppelDCのフローティングデータセンターパーク(FDCP)に電力を供給する方法を調査する覚書に署名しました。

このアイデアは2019年に最初に提案され、今年4月にToll Groupとフローティング施設開発の実現可能性を調査する契約を締結し、更にRoyal Vopakと、インフラ施設への電力供給に関するLNGの利用を調査する契約を締結したことで一歩前進しました。

City Gasは、シンガポールの都市ガス製造及び小売業者であり、大阪ガスとの合弁会社であるCity-OGを通じて、シンガポールの商工業顧客に天然ガスの小売りを行っています。CityGasはKeppelが完全所有しています。

一歩前進

この最新の覚書により、3社は共同で、LNG調達戦略と、長期的な水素への移行の可能性を調査し評価していきます。3社はまた、フローティングデータセンターを冷却するために、水素製造からの冷熱利用に関しても検討を行います。Keppel DCのWong Wai Meng CEOは次のように述べています。「Keppelの企業エコシステムであるCity GasとCity-OGの専門的技術を活用できることをうれしく思う。トリジェネレーションLNGや水蒸気メタン改質といったテクノロジーの業界リーダーとして、弊社のパートナーは、最適なエネルギー効率と二酸化炭素排出量の削減を達成するために、FDCPの設計と想定される運用レベルを高める洞察を提供するだろう」

「Keppel DC、City Gas、City-OGのコラボレーションにより、データセンター運用の二酸化炭素排出量を削減するKeppelグループの取り組みが広がった。グループ全体の相乗効果を活かし、FDCP、LNG、水素駆動のデータセンターの開発と同様、二酸化炭素回収、利用、隔離などの技術を調査していく」

6月に、Keppel DCとMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific(MHI-AP:三菱重工業シンガポール現地法人)は、シンガポールのデータセンター向けの水素発電所コンセプトの実現を研究するための覚書に署名しました

一連のプロジェクトはまだ初期段階であり、先に進まない可能性もあります。

Data Center Dynamics

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