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データセンターの液体冷却市場は2028年までに3倍に拡大、年平均成長率は24.4%に

データセンターにおける液体冷却の世界市場は、2023年の26億米ドルから2028年には78億米ドルに達し、2023年から2028年の年平均成長率(CAGR)は24.4%になると予測されています。

最新の調査によると、世界のさまざまな地域の中で、アジア太平洋地域が予測期間中にデータセンター液冷市場で最も急成長する地域となる見込みです。アジア太平洋地域では、持続可能なプラクティスとグリーンデータセンターの価値に対する認識が高まっています。

以下は、データセンターの液冷市場レポートで主要なプレイヤーとして挙げられている企業です(国名が含まれています)。 Rittal(ドイツ)、富士通(日本)、Vertiv Holdings Co.(米国)、Green Revolution Cooling Inc. (米国)、Summer(スペイン)、Midas Green Technologies(オースティン)、Schneider Electric(フランス)、LiquidStack(オランダ)、Chilldyne(米国)、Iceotope Technologies Limited(英国)、CoolIT Systems(カナダ)、Asperitas(オランダ)、DUG Technology(オーストラリア)、LiquidCool Solutions, Inc. (米国)、DCX Liquid Cooling Systems (ポーランド)、STULZ GMBH (ドイツ)。

液冷は、データセンター市場、特にAIやMLのワークロードをサポートする高性能コンピューティング(HPC)アプリケーションで最も人気のある冷却技術と報告されています。Googleのような業界をリードする企業は、既存のデータセンター・インフラをこの技術に対応するように改修することで、最新のAIハードウェアに液冷を採用しています。

同様に、メタ(旧フェイスブック)は最近、同社の設備に特化した新しいAI設計を開発する計画を明らかにしました。

液冷システムは、水やその他の液体を使用して、データセンター内のサーバーやその他の機器を直接冷却するシステムです。これらのシステムは、空気ベースの冷却システムよりも効率的ですが、専用の機器とメンテナンスが必要です。データセンターにとって冷却は、機器が最適な温度で動作し、システム障害やデータ損失につながる過熱を避けるために不可欠です。

データセンターから排出される温室効果ガスを削減するため、再生可能エネルギーを利用したグリーン・データセンターの構築や、エネルギー効率の高いソリューションの開発が加速しています。現在の推計では、データセンターは世界の総電力量の約3%を消費しており、データセンターで使用されるエネルギーのほぼ大半は冷却に関連しています。

W.Media ( Shenton Gomez 記者)より抄訳・転載

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