マイクロソフト、イスラエルのAzureクラウド リージョンを静かに開始

ガザとの最新紛争の中でリージョンが発足

マイクロソフトは、イスラエルのAzureクラウドリージョンをひっそりと立ち上げました。

イスラエルで最新のデータセンターリージョンを開始します。新しいイスラエル中央データセンターリージョンには、Azureアベイラビリティゾーンが含まれており、データセンターの障害に対する耐性を高めるために、独立した電力、ネットワーク、冷却を備えたリージョンを設計することで、アプリケーションにさらなる耐障害性を提供します。

アップデート情報は公開されていませんが、イスラエル中央リージョンはAzureリージョンページにライブとしてリストされています。

以前は3つのアベイラビリティゾーンで利用可能であると表示されていましたが、その後削除され、再び利用可能になりました。このリージョンは現在、2023年に複数のサービスが利用可能な状態でライブ化されたと表示されていますが、アベイラビリティゾーンの情報は’coming soon’となっています。

DCDはマイクロソフトに何度もコメントと確認を求めましたが、同社は今のところこれ以上の情報を提供していません。

イスラエルが、今月初めにイスラエル人約1300人を殺害したハマスの攻撃への報復として、ガザ地区への地上攻撃を開始する準備を進めているなかでの発表となりました。国連によれば、それ以来、ガザでは3,000人以上が死亡し、12,500人以上が負傷、数百人が行方不明になっています。

アメリカのクラウドプロバイダーの中で、イスラエルでの事業開始計画を発表したのはマイクロソフトが初めてであるにもかかわらず、実際にイスラエルにクラウドリージョンを開設したのはマイクロソフトが最後となりました。

同社は2020年にイスラエルで最初のデータセンターを開設する計画を発表し、2021年にテルアビブとエルサレムの間にあるモディイン地区に開設する予定でした。しかし、2021年に地元の報道機関は、データセンターリージョンの開設が 「2022年初頭」に延期されたと報じています。

建設開始直後、作業員が現場で負傷する事故が2件発生しました。

AWSは2023年8月にイスラエルのクラウドリージョンを立ち上げています。AWSは2021年6月、Googleと並んでイスラエルの政府機関にクラウドサービスを提供する入札で12億ドルを落札した後、イスラエルのクラウドリージョンの計画を初めて発表し、当初は2023年前半に開始する予定でした。

Googleは、2021年4月に正式に計画を発表した後、2022年10月にテルアビブでGCPクラウドリージョンを立ち上げました。

オラクルは2021年10月にエルサレムでリージョンを立ち上げました。2021年4月に発表され、Bynet Data Communicationsによって建設されたオラクルのエルサレムデータセンターは、同市のHar Hotzvimハイテクハブにある5階建ての駐車場と17階建てのビルの地下にある14,000平方メートル(460,000平方フィート)のバンカー内の地下施設です。データセンターは、地下50メートル(160フィート)の4フロアにまたがっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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