DE-CIXがシンガポールにIXを設置

インターネットエクスチェンジプロバイダーのDE-CIX社は、2020年後半までにシンガポールで新しいインターネットエクスチェンジ(IX)を開設し、東南アジア地域でのさらなる拡大を狙うと発表しました

これは、昨年末に発表されたマレーシアのStarwing Technologies社との合弁会社(JV)を介した同社のマレーシアへの参入に続く動きとなります。

東南アジアへの第2ステップ

以前の動きでは、JVがジョホールバル・インターネットエクスチェンジ(JBIX)を引き継ぎ、またクアラルンプールでは別のIXを運用をしていました。共有の相互接続ファブリックが、マレーシアでのそれぞれのIX間のリンクを実現したと理解されています。

ただし、DE-CIXマレーシアとは違い、DE-CIXシンガポールは完全にDE-CIXによって運営されます。DE-CIX InternationalのCEO Ivo Ivanov氏によると、この新たなIXは、この地域で最も密度の高い都市部の1つに相互接続エコシステムを構築し、この地域のさらなる拡大への道を開くものだと言います。

ジョホールバル – shutterstock

「ASEAN地域の心臓部であるDE-CIXシンガポールは、国際的な拡大における一つの論理的ステップに過ぎない。」DE-CIX InternationalのCEO、 Ivo Ivanov氏は「シンガポールは過去10年間でこの地域における主要なコンテンツハブだったが、キーとなるコンテンツ及びクラウドコンピューティングの事業者らはフットプリントをASEAN全体に拡大し始めた。」と述べ、次の2年間で「もっと来るだろう。」と約束しています。

ASEAN市場には数百万人規模のユーザが存在し、ローカル企業やグローバル事業者らが進出を考えています。低遅延の需要や、動画、オンライン決済、ゲーム、その他アプリケーション(スポーツのオンデマンド放映やライブストリーミングなど)などの膨大なトラフィック需要は非常に大きい。」とIvanov氏は言います。

DE-CIXのシンガポールへの進出は、CO2排出量、利用可能な土地の問題、電力ネットワークへの懸念などもあり、シンガポール国内での新しいデータセンター建設の一時的な停止措置が行われている中で進んでいます。ただ、IXは既存データセンター内に設置されるため、新しい施設建設の一時停止措置はDE-CIXには影響しません。直近では、昨年12月にイスタンブールで発表されたエクイニクスの施設内でのインターナショナルIX の設置の動きがありました。

拡張計画を検討中のデータセンター事業者は、既存施設の接続性のアップグレードを検討しているかもしれません。

Data Center Dynamics

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