中国当局が子どものスマートフォン使用を制限へ
中国のネット規制当局が、未成年者のスマートフォン利用を1日2時間までに制限する新規則の初期形を発表したため、中国のテック企業は大打撃に備えています。
この動きは、スマートフォンやインターネット中毒がますます全国的な社会問題になっている中、子どもたちがスマートデバイスを使用する時間を減らすことを目的としています。ルールによると、未成年者は午後10時から午前6時までモバイルデバイスでインターネットを使用することはできず、緊急通報と承認されたアプリのみが実行さ れます。
中国サイバースペース管理局はまた、すべてのデバイスメーカー、OS、アプリストアに、画面に費やす時間に上限を設ける、いわゆる「マイナーモード」を要求しています。アプリのメーカーや配信会社は、このモードに準拠するようインターフェースを変更しなければなりません。
このガイドラインでは、年齢に応じてスマートデバイスによるインターネット利用時間を制限しています。16歳から18歳は1日2時間まで、16歳未満は1時間まで。8歳以下の子供は最大40分まで。状況に応じて、保護者が制限を免除することもできるようになっています。
また、募金や人気投票に関連するコンテンツの制限など、アイドルのファンダム文化をターゲットにした規制もあります。この動きは、TencentやByteDanceなど、ソーシャルメディア・プラットフォームやオンラインゲームを運営し、中国全土に若いゲーマーが多いことから大きな利益を上げている企業に影響を与えるとみられています。
中国でビデオゲームをプレイする人の数は、今年6月末時点で過去最高の6億6800万人に達し、人口の約半数に相当しています。これは高速の5Gインターネット接続が後押ししています。Omdiaの調査によると、クラウドと組み合わせることで、中国は60万以上の5G基地局を増設し、今年末までに290万に達する見込みです。
中国政府が未成年者のビデオゲームやオンラインゲームを週3時間未満に制限してから2年。中国政府は9月2日まで世論を集めた後、新ルールを最終決定する見込みです。
W.Media ( Jinny Kim記者)より抄訳・転載
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