Kakaoがデータセンター火災で数百万ドルの賠償金を支払う
2011年10月に発生したパンギョデータセンター火災により、サービスが中断したビジネスパートナーやユーザーに対する損害賠償として、Kakao(カカオ)は総額 275 億ウォン(約 2090 万米ドル)の支払いに応じました。
Kakaoのプレスリリースによると、同社はKakaoゲーム、Kakaoモバイル、Kakaoエンターテインメントのサービスユーザーや パートナーを考慮し、中小企業も考慮したと述べています。
Kakaoによると、一般ユーザー向けには、1月に補償金として提供された有料の顔文字をダウンロードしたユーザーが約1,730万人いると発表しています。障害に遭遇したKakaoゲームユーザーにはゲーム内アイテムが提供され、韓国のインターネットカフェ、すなわち「PC BANG」のオーナーにも補償金が支払われました。
Kakaoは、小規模企業連盟、韓国起業家フォーラム、韓国消費者連盟で構成される協議会が提示した要求を考慮したと述べています。公正取引と消費者保護の専門家を引き合いに出し、昨年同協議会は最大8万7000件の損害賠償を請求し、補償政策を求めていました。
小規模事業者については、事業者の営業利益、代替サービスの有無、各サービスにおける当社の市場シェアが賠償額に反映さ れました。Kakaoは50万ウォン(380米ドル)以下の損害賠償額の約10分の1を支払いました。それを上回る損害賠償が発生した場合は、別途交渉が行なわれることになりました。
データセンター火災による Kakaoの障害は、銀行取引、オンライン/オフライン決済システム、海外決済サービスなど、 Kakaoのサービスに大規模な障害を引き起こし、数百万人のユーザーに影響を与えました。
この事件を受けて、韓国政府はプラットフォームやデータセンターの運営会社に対する対策を強化しています。科学情報通信省によると、政府は7月4日から新たな防災・対応管理義務を課す法改正を認可すると発表しました。調査によると、金融監督院は、緊急事態に備えた適切なバックアップシステムを提供しなかったとして、 Kakaoの幹部を処罰することを検討している模様だと報じられています。
W.Media ( Jinny Kim 記者 )より抄訳・転載
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