Akamaiの障害は「DNSのバグ」が原因だった
インターネット上の多くの有名サイトに影響を与えた昨日の Edge サービスの停止について、アカマイはDNS のバグが原因であったと謝罪しました。
この障害は 15:46 から 17:09 (UTC) までの 1 時間強の間続きました。障害は設定の更新が DNS のバグを引き起こしたことが原因で、Steam、アメリカン航空、Fox News、HSBC などの顧客向けのウェブサイトがダウンしました。この問題は、ソフトウェアアップデートのロールバックにより修正されました。
攻撃ではなくエラー
「本日15時46分(UTC)、ソフトウェア構成の更新が、ブラウザをWebサイトに誘導する仕組みであるDNSシステム内のバグを引き起こしました。これにより、一部のお客様のウェブサイトの可用性に影響を与える障害が発生しました」と、ツイッター上でのアカマイの簡潔な声明はこのように伝えています。「この障害は最大で1時間ほど続きました。ソフトウェア構成の更新をロールバックを実施し、サービスは通常オペレーションに戻りました」
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。今後の混乱を防ぐため、私たちはソフトウェアの更新プロセスの見直しを行います」
アカマイはまた、今回の障害が同社のシステムへの攻撃によるものではない点を改めて強調しています。
コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)は、ほぼすべてのウェブサイトのフロントエンドであり、ローカルプロキシを介してユーザーにコンテンツを迅速に配信するため、インターネットサービスの配信には欠かせません。CDNは、DNS(ドメインネームサービス)要求の高速な解決に依存しており、DNSシステムの設定ミスやエラーに対して脆弱です。
CDN はエンドユーザーには見えないため、企業のレジリエンス計画では見落とされる可能性があります。今回の出来事は、単一障害点(SPOF)を持たないようにする必要性を強調しました。
アカマイは、設定の更新が引き起こした DNS システムの「バグ」の性質をまだ特定していません。この声明は、アカマイの Edge サービス全体に押し出された設定が原因ではなく、DNS システムに問題があったことを示唆しています。つまり、設定の更新自体は危険ではなく、DNS の問題が露呈したということです。
もしこれが事実であれば、 DNS の問題と、それが他の CDN やインターネットサービスでも発生する可能性があるかどうかに関するより詳細な情報がアカマイから提供されることが期待されます。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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