Microsoft Azure、欧州クラウドリージョンでデータセンターの「サーマルイベント」によりサービス停止

一方AWSは米国で一時的な障害発生


Microsoft Azureは11月5日(現地時間)、サービス停止に見舞われ、一方Amazon Web Services(AWS)でも一時的な障害が確認された模様です。

今回の障害は、両ハイパースケーラーで10月下旬に発生した障害に続くものです。

マイクロソフトは昨日22:49(UTC)のステータスレポートで、オランダにある西ヨーロッパ リージョン で「サーマルイベント」が発生し、複数サービスにおいて一部ユーザーが「サービス中断またはパフォーマンス低下」となる可能があると発表しました。

The Registerの報道によると、このサーマルイベントはマイクロソフトのデータセンター冷却システムに影響を与え、「単一 アベイラビリティゾーン 内のストレージスケールユニットの一部がオフライン状態となった」とのことです。

ステータスレポートでは、他のアベイラビリティゾーンのリソースも「これらのストレージユニットに依存している場合」影響を受ける可能性があると言及していました。

マイクロソフトはこの問題が約90分で解決されると推定していました。本稿執筆時点では、Azureステータスページにアクティブな障害は掲載されていません。

10月29日に発生した前回のマイクロソフト障害ははるかに広範囲に及び、複数のウェブサイトがダウンし、Downdetectorには世界中で数千件の障害報告が寄せられました。この障害は「 DNS のトラブル」が原因でした。

一方、AWSでも11月5日に障害が発生した模様です。ロイター通信が報じたところでは、同社の親会社であるAmazonのサイトでは、昨日Downdetectorで6,000件以上のインシデントが報告され、一部のAWSユーザーも問題を報告しています。

AWSの障害は主に米国ユーザーに影響し、現在は復旧した模様です。AWSの広報担当者はロイターに対し「AWSサービスは正常に稼働している」と述べています。

AWSでは10月20日にも大規模な障害が発生し、バージニア州北部のEast-1リージョンを利用していた複数のウェブサイトやプラットフォームがダウンしました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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